SSブログ

「ブダペスト国立工芸美術館名品展」を見て、またアロハシャツを思い出しました [何を見てもアロハシャツを思い出す]

パナソニック汐留美術館で現在開催中の
「ブダペスト国立工芸美術館名品展」を見てきました。

この展覧会は
「ブダペスト国立工芸美術館(ハンガリー)の
 19世紀末葉から20世紀初頭までのコレクション約200点を通じて、
 日本美術がどのようにして西洋に影響を与えたのかを、
 ジャポニスムとアール・ヌーヴォーをテーマに展観する。」
というものです。

詳しくは、こちら
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/211009/
をご覧ください。

一見、アロハシャツとは何の関係もなさそうな展覧会ですが
(もちろんほとんどの人は思い浮かべもしないでしょうが)、
筆者は「何を見てもアロハシャツを思い出す」人間ですから、
ついヴィンテージ・アロハシャツを思い浮かべてしまいました。

まず、
「菊花に蝶文皿」ジョゼフ=テオドール・デック 1877~1878年
という作品です。

「菊花に蝶文皿」ジョゼフ=テオドール・デック 1877~1878年.jpg

これを見たときに、こちら ↓ のアロハシャツを思い出しました。

DSCN4082.jpg

s-DSCN4085 (2).jpg

(筆者コレクションより)

比較的新しい、1970年代頃の製品で、
「シアーズハワイアンファッション」の織ネームが付いていますが、
「サーフライン」あたりが作っていたと思われる、
厚手のコットン地の、リバースプリントのアロハシャツです。

紫と青の菊の花と、緑の葉の組み合わせが「似ている」と思わせたのです。
改めて見比べてみると、それほど似ていないのかもしれませんが・・・。



また会場ではもう1つ、
G.ニコレ、ビゴ社製《水中図フリーズタイル》(1898-1900年)
というタイルが目を引きました。

水中図フリーズタイル.jpg

https://art-museum.fcs.ed.jp/blogs/blog_entries/view/419/3f539166ca6f4b50b37a6eeda2019ee9?frame_id=475
(福島県立美術館のブログより引用)

このタイルは、
「1900年パリ万博でお披露目された建築用陶器群、
 いわゆるビゴ・パビリオンの建築装飾の一部」で、
「建築家ジュール・ラヴィロットが設計・建設し、陶器群はビゴ社が製造」し、
「博覧会でグランプリを受賞した後、
 ブダペスト国立工芸美術館館長によって買い上げられ、
 ブダペストに移送され」たものだそうです。

「海藻に囲まれて魚が泳いでいる」というモチーフは、
「アンダーシー」とか「アンダーウォーター」と呼ばれる種類の、
多くのアロハシャツに使われています。

これとそっくりの柄のヴィンテージ・アロハシャツを、
いますぐに出すことができませんが(ごめんなさい)、
ともかく、よく見かけるモチーフであることは確かです。

このようなモチーフが「1900年前後」にタイルになっていたというのは、
知らなかったので、新鮮な驚きでした
(実際にはもっと古いモチーフなのかもしれませんが・・・)。


こうして見ると、ヴィンテージ・アロハシャツのモチーフって、
意外といろいろなところから「拝借」してきているということが、
よくわかりますね。


(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ファッション

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。