ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（133）ヴィンテージ・アロハシャツの色違い

本日は週末なので、翻訳の方はお休みして、
恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

今回は「ヴィンテージ・アロハシャツの色違い」をご紹介します。

季節柄、すぐに終了（落札や取消）してしまう可能性があるため、
保存の意味を込めて画像を多めにアップしておきます。

最初はこちらから。









https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e526545182

織ネームが欠損しているためブランドは不明ですが、
茶色の葉っぱを背景にして、赤と黄色のハイビスカスと、
朱色のプルメリアが描かれた柄になります。

素材はレーヨン（縮緬ではありません）、ボタンは竹ボタンです。


その色違いがこちらになります。



（筆者コレクションより）

ブランドは「パリハワイアンスタイル」で、素材は同じくレーヨン、
ボタンはおそらく替えられたものですが、ココナッツボタンです。

以前、イオラニ・スポーツウェアのヴィンテージ・アロハシャツを取り上げた際に
語ったことがありますが、
背景（海の色など）に使われる色の色違いとしては、
「茶色」と「水色/青色」が比較的多く見られます
（もう１色あるとしたら、「黄色」または「赤色」の背景でしょうか）。

この柄も、背景に敷き詰められた葉っぱが「茶色」と「水色」に変更されただけで、
花の色はあまり変わっていないところが注目点でしょう。

茶色のシャツも、おそらく「パリハワイアンスタイル」だと思われます。

また、もしかしたら「ペニーズメイドインジャパン」にも同じ柄があるかもしれません
（確証はありませんが、あってもおかしくはないと筆者は推測します）。



ハイビスカスつながりで、こちらをご紹介しましょう。











https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p846950229

「ペニーズメイドインジャパン」のハイビスカス柄です。
素材はレーヨン、ボタンはプラスチックボタンです。

上の、「パリハワイアンスタイル」のシャツのところで、
「ペニーズメイドインジャパン」にも同じ柄があるかもしれません、と述べたのは、
ペニーズには、背景に、葉っぱや格子柄やタパ柄などを敷き詰め、
その手前に明るい色の花を組み合わせた柄がよく見られるからです。
例えばこんな感じです。





（筆者コレクションより）


話を戻して、茶色のシャツの色違いをご紹介しましょう。こちらです。



（筆者コレクションより）

ブランドは同じ「ペニーズメイドインジャパン」です。
またしても、背景が「茶色」と「青色」の色違いとなりましたね。
これも色違いがあるとすれば（きっとあるはずですが）、
それは「赤色/朱色」の背景でしょう。

ともかく、ペニーズメイドインジャパンには、似たような柄
（葉っぱや格子などの「背景」と、そこから浮かび上がる「明るい色の花」の組み合わせ）
が非常に多いことは特筆すべきでしょう。
おそらく、作画をルーティン化して似たような柄をいくつも生み出したのでしょう。
この系統に属する柄がまたヤフオクに出てきたらご紹介しますね。



今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。



（次回に続く）

タグ：アロハシャツの歴史 ヴィンテージ・アロハシャツ パリハワイアンスタイル ペニーズメイドインジャパン