ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(130)新出品のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
週末恒例の
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「新出品のアロハシャツ」を探してみました。
朝晩はかなり冷える日が増えたこともあり、出品点数は少なくなってきましたが、
それでもまだ新しい出品があります!
出品者さん、ありがとうございます!
季節的に、すぐに終了してしまうかもしれないため、
今回も、保存の意味を込めていつもより画像を多めにアップしておきます。
最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1014461987
紅葉と城、紅葉と木橋などの絵葉書?と、駕籠や提灯などが
ちりばめられている、非常に珍しい柄で、
専門書などにも掲載されていない柄だと思います。
筆者は初めて見ました。
生地はレーヨン縮緬で、ボタンは竹ボタンです。
ブランドは「ヘアヘア」で、メーカーは「スコットオブハワイ」になります。
この織ネームも非常にレアで、これも専門書未掲載だと思います。
ところで、この「スコットオブハワイ」には別の織ネームがあります。
「STYLED BY Scott of Hawaii MADE IN KYOTO JAPAN」というものです。
こちら ↓ ですね。
(筆者コレクションより)
三角タグで、左右にヤシの木があるところがそっくりですね。
スコットオブハワイは、ホノルルに会社があり、
社長は日系ではなかったけれど、
日本とのつながりが強かったメーカーのようです。
上のヘアヘアも、生産地は書かれていませんが、
レーヨン縮緬であることと、和柄であることから、
生地はほぼほぼ日本製(おそらく京都製)であると推測されます。
ただし、縫製を見ると、丁寧な「巻き伏せ縫い」 ↓ であることから、
ホノルルの小規模メーカー(例えばホオカノ)か、
あるいはお店(例えばムサシヤショーテン)に委託して
作ってももらったように思われます
(そのため、「HONOLULU」とだけ記載されていると見ることもできます)。
また、プリントの細かさや、縫製の丁寧さなどから見て、
ヘアヘアのシャツ方が、筆者所有のスコットオブハワイのシャツより
古い時代のものだと思われます。
つまり、話を整理すると、最初のうちは
「プリント生地だけ京都で作り、その生地をハワイでシャツにした」(ヘアヘア)
けれど、それだと結構コストがかさんできたため、
「プリント生地の生産から縫製まで京都で行ってからハワイに輸入する」
(スコットオブハワイ)
ことに変えていったのではないかと筆者は思うのです
(当時の日本は為替レートの関係でかなり安価にシャツを作ることができました)。
製造年代に関しては、
前者は1950年代初頭、後者は1950年代半ば、という感じでしょうか?
話が思いのほか長くなってしまいました。
次のシャツに移りましょう。こちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l1014423890
赤い地にエンジの細長い葉が描かれ、
その上に、グレーで花(何の花かは不明です)が描かれた柄です。
比較的シンプルで、ありがちな柄ですが、
意外に珍しいと思います。おそらく専門書未掲載でしょう。
生地はレーヨンでプリントは抜染になります。
ブランドは「カリフェイム」です。
このカリフェイムも、異なる織ネームが存在します。
(筆者コレクションより)
どちらがより古いかは推測するのが難しいですね。
また、ボタンはエンジ色の尿素ボタンで、
両胸にフラップポケットが付いた、本土系スタイルです。
なかなか良いヴィンテージ・アロハシャツだと思います。
今回ご紹介するのは2点だけですが、
どちらも珍しいものだと思われます。いいものを見させてもらいました。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「新出品のアロハシャツ」を探してみました。
朝晩はかなり冷える日が増えたこともあり、出品点数は少なくなってきましたが、
それでもまだ新しい出品があります!
出品者さん、ありがとうございます!
季節的に、すぐに終了してしまうかもしれないため、
今回も、保存の意味を込めていつもより画像を多めにアップしておきます。
最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p1014461987
紅葉と城、紅葉と木橋などの絵葉書?と、駕籠や提灯などが
ちりばめられている、非常に珍しい柄で、
専門書などにも掲載されていない柄だと思います。
筆者は初めて見ました。
生地はレーヨン縮緬で、ボタンは竹ボタンです。
ブランドは「ヘアヘア」で、メーカーは「スコットオブハワイ」になります。
この織ネームも非常にレアで、これも専門書未掲載だと思います。
ところで、この「スコットオブハワイ」には別の織ネームがあります。
「STYLED BY Scott of Hawaii MADE IN KYOTO JAPAN」というものです。
こちら ↓ ですね。
(筆者コレクションより)
三角タグで、左右にヤシの木があるところがそっくりですね。
スコットオブハワイは、ホノルルに会社があり、
社長は日系ではなかったけれど、
日本とのつながりが強かったメーカーのようです。
上のヘアヘアも、生産地は書かれていませんが、
レーヨン縮緬であることと、和柄であることから、
生地はほぼほぼ日本製(おそらく京都製)であると推測されます。
ただし、縫製を見ると、丁寧な「巻き伏せ縫い」 ↓ であることから、
ホノルルの小規模メーカー(例えばホオカノ)か、
あるいはお店(例えばムサシヤショーテン)に委託して
作ってももらったように思われます
(そのため、「HONOLULU」とだけ記載されていると見ることもできます)。
また、プリントの細かさや、縫製の丁寧さなどから見て、
ヘアヘアのシャツ方が、筆者所有のスコットオブハワイのシャツより
古い時代のものだと思われます。
つまり、話を整理すると、最初のうちは
「プリント生地だけ京都で作り、その生地をハワイでシャツにした」(ヘアヘア)
けれど、それだと結構コストがかさんできたため、
「プリント生地の生産から縫製まで京都で行ってからハワイに輸入する」
(スコットオブハワイ)
ことに変えていったのではないかと筆者は思うのです
(当時の日本は為替レートの関係でかなり安価にシャツを作ることができました)。
製造年代に関しては、
前者は1950年代初頭、後者は1950年代半ば、という感じでしょうか?
話が思いのほか長くなってしまいました。
次のシャツに移りましょう。こちらです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l1014423890
赤い地にエンジの細長い葉が描かれ、
その上に、グレーで花(何の花かは不明です)が描かれた柄です。
比較的シンプルで、ありがちな柄ですが、
意外に珍しいと思います。おそらく専門書未掲載でしょう。
生地はレーヨンでプリントは抜染になります。
ブランドは「カリフェイム」です。
このカリフェイムも、異なる織ネームが存在します。
(筆者コレクションより)
どちらがより古いかは推測するのが難しいですね。
また、ボタンはエンジ色の尿素ボタンで、
両胸にフラップポケットが付いた、本土系スタイルです。
なかなか良いヴィンテージ・アロハシャツだと思います。
今回ご紹介するのは2点だけですが、
どちらも珍しいものだと思われます。いいものを見させてもらいました。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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