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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その159 1970年代の男性服(5) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は、「1970年代の男性服」についてです。



『第8章「1970年代:民族の祝賀

 男性服(5)

 1970年代後半に至るまでには、
アロハシャツに関する明らかな傾向が生まれた。

ハワイの住民によって着られるアロハシャツは、
観光客によって着られるアロハシャツよりは普通、地味であった。

職場でのアロハシャツの着用は、
それが規則正しく繰り返されるようなシンプルな柄である限りは
受け入れられるようになった。(続)』




「規則正しく繰り返されるようなシンプルな柄」というのが、
具体的にどのような柄を指すのか、やや不明瞭ですが、
筆者が推測するに、
レイン・スプーナーの「ラハイナセーラー」のような柄ではないでしょうか?

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j682791902

こちらは、レイン・スプーナーの初期の織ネーム、
通称「乳首タグ」が付いているタイプで、
1970年代のものだと筆者は推測します
(「ラハイナセーラー」は1960年代にはまだ誕生していなかったであろうというのが
 筆者の見解です)。

乳首タグ.jpg


こちら ↓ は、少し時代が新しく、1980年代製だと思われますが、
ラハイナセーラーに似たような、「規則正しく繰り返されるようなシンプルな柄」
だと思います。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d542745856


以上が、「職場で着られそうな」地味なアロハシャツですが、
「規則正しく繰り返されるようなシンプルな柄」ということでは、
以下のようなシャツも、あるいは認められたかもしれません。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t819783293


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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m511287690


以前、「1970年代には、大柄のハイビスカス柄が流行したのではないか?」と
述べましたが、
それとは対極にあるような地味な柄も、1970年代には多く存在したのです。



(次回に続く)

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