SSブログ

リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その142 1970年代の布地(2) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は「1970年代の布地」について語られています。



『第8章「1970年代:民族の祝賀

 布地(2)

(続)これらの布地(訳者補足:インドネシアのバティック、
アフリカのケンテ布やダシキ・プリントやバティック、
中国の金襴、タイのシルクなど)は
1970年代前半にはアロハ服の全形態で使われた。

1970年代後半までにハワイが自らの素材文化を再発見し始めるにつれて、
ハワイの伝統的デザインはアロハ服に戻ってきたのであり、
それはレーヨン生地と合成繊維の生地の両方で起こった。

またコットンはもう一度お洒落になった。

デザインのラインやスタイルが西洋ファッションの後追いをする一方、
布地は独創的にハワイ調であり、
非常に強い配色の、タパ柄やトロピカルなモチーフが好まれた。』



上の記述を簡単にまとめると、
アロハ服に使われたのは、

1970年代前半・・・世界各地の伝統的な布地
1970年代後半・・・ハワイの伝統柄(タパ柄など)で原色系の布地で、
        レーヨンと合成織物(ポリエステル系)

ということです。


例えば、こちら ↓

i-img1055x1200-1625274303tiihd1264814.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t821390044

や、こちら ↓

idaflat-img1200x900-1622953532az3umt17791.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d533137251

や、こちら ↓

i-img1000x1000-1626935688u9jr491094.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c921666786

などが、1970年代の「派手系タパ柄」だと思います。

また、こちら ↓

i-img1000x1000-1629790345ka46ma616084.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1001474768

や、こちら ↓

i-img800x800-1617540307ndyjwb128757.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t802269028

などが、1970年代の「派手系トロピカル柄」だと思います。


1点補足しておくとすれば、
上の記述に「コットンはもう一度お洒落になった」と書かれていますが、
コットンは1930年代の最初からずっと、
アロハシャツなどのアロハ服に使われ続けてきたので、
時代による流行り廃りはそれほどなかったのではないかと筆者は考えています
(1960年代には「コットンサテン」が流行生地だった時期がありますし・・・)。



(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。