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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その104 1950年代後半の女性服(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から話題が変わり、「1950年代後半の女性服」が論じられます。



『第6章「1950年代後半
     :ハイファッションの時代

  女性服(1)

 1950年代後半までに、アロハ服は、
米国から輸入される服と同じくらい
ホノルルでよく見かけられるものになった。

その当時、レジャーウェアは新しいカテゴリーであった。

人気のスタイルは、ティー・タイマー(中国風のパンツとジャケットのセット)、
ハワイ調の水着、
スージー・ウォン(訳注:香港を舞台とした小説の主人公で、
1958年に劇化、1960年に映画化された)的なサイド・スリットの入った、
(チャイナドレスをもとにして作られた)中国風のシースドレス
(訳注:フィットした、ストレートカットのドレス)であった。(続)』



スージー・ウォンという人名を調べてみてわかったのですが、
1960年前後に「スージー・ウォンの世界」という小説や、劇、映画などが
人々の目に触れたことで、
中国文化や中国服がアメリカで広まったようなのです。
ハワイでも、その影響なのかどうかはわかりませんが、
中国的なデザインの服が人気となりました。

ここで紹介されているティー・タイマーもそうですし、
中国襟の付いたパケムーもそうです。

こちら ↓ は、ハワイで作られたものではなさそうですが、
そしてチャイナドレスのようなサイド・スリットは入っていませんが、
「中国襟の付いたシースドレス」というのはこのようなドレスのことでしょう。

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(Etzyの出品物より引用)

ボタンも、中国式結びボタンが付いていますね。



(次回に続く)

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