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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(111)パレオ柄(前) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

翻訳部分のキリがちょうどいいのと、週末なので、
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」を、
今回と次回の2回にわたってお届けします。

テーマは「パレオ柄」です。

「パレオ柄」がどういうものなのか、ちょっとわかりにくいので、
まず最初にこの柄の説明をしておきたいと思います。

パレオとは、正確に発音すると「パレウ」となりますが、
もともとは「タヒチの民族衣装」を指す言葉です。

ですが、1950年代のハワイの広告を見ていると、
「パレオに使われるような花柄」のことを、
「パレウ・プリント」とか
「タヒチアン・パレウ・プリント」などと呼んでいたようです。

正確な来歴は不明ですが、フランスやイギリスの部屋の壁紙などにも
似たような花柄があり、タヒチはフランス領であることから、
フランスの花柄の布地がタヒチでパレオとして使われるようになり、
それをハワイや米国のテキスタイル・デザイナーが見て、
ハワイアン・プリントに取り入れた
(もっとも古いのは1930年代後半頃)のではないかと筆者は考えています。

例えば、ヨーロッパのアンティーク雑貨のお店に出ていた こちら ↓ は

20140529_2ab01e.JPG

https://de-naja.ocnk.net/product/1266

「ヨーロッパ各国の1940年代から70年代のヴィンテージ・アンティーク壁紙」
だそうです。パレオ柄にありそうな花柄ですね。


また、ウィキペディアの「パレオ」の項では、
こちら ↓ の絵が紹介されていました。

Rimatara_girl.jpg

タイトルは「パレオを巻いた女性(1887年) 」となっています。
1800年代にはこのような花柄の布地がタヒチにもたらされていたのでしょう。


ちなみに「タヒチアン・フラワー」で検索してみると、

2539702.jpg

こんな花柄の布地に「Tahitian Flowers」という名称が付けられていました。

つまり、アロハシャツ業界の人たちが言うところの「パレオ柄」というのは、
英語では「タヒチアン・パレオ」とか「タヒチアン・フラワー」と呼ばれる柄のこと、
を指すようです。


そう考えれば、こちら ↓ は典型的なパレオ柄と言ってよいでしょう。

i-img906x1200-16196806957irpzx141917.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l669894054

女性物ですが、なかなか良い柄です。
ブランドは「ロイヤルハワイアン」で、1950年代半ば頃の製品だと思われます。

そしてこの柄からわかるように、普通パレオ柄というと、
「赤や紺や青」などの地に、「白の花柄」が多いです
(あるいは逆に、白地に「赤や紺や青」などの花柄もあります)。


パレオ柄がどのようなものなのか、なんとなくわかっていただけましたか?



話が長くなってしまいましたので、次回、ヤフオクで見つけたパレオ柄を
ご紹介していきます。

次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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