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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その89 1945年~1950年代半ばの男性服(11) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、「1945年~1950年代半ばの男性服」について語られています。



『第5章「1945年~1950年代半ば
     :クラシック・シルキーズ(古典的レーヨン羽二重)

  男性服(11)

(続)
「これらの人々(訳注:清教徒的な古参の人たち)は、
物事を動かすビジネス界の重鎮たち(白人たち)でした。

一方、新しいシャツ・スタイル(訳注:アロハシャツのこと)を
受け入れる心構えができていたのは、
新しい種族、つまり若者たちでした。」
(著者注:1999年2月のアルフレッド・シャヒーンへのインタビューより引用) 

1950年代後半に入ってもホノルル統合市郡は、
このスタイリッシュなスポーツウェアはたとえ蒸し暑い夏の数か月間であっても
5000人の男性職員が着るのにふさわしい服ではないと主張した。

1954年には地元のいくつかのビジネスが、
それまでより幅広い場面でアロハシャツを着用することを奨励し始めた。

従業員たちは蒸し暑い夏の間中アロハシャツを着用してもよいとされたが、
「こぎれいに、しかも裾をスラックスに入れて」着るよう注意された。

新聞の編集長は、他のビジネスマンたちもこの地元の服
(訳注:アロハシャツのこと)を着る仲間入りをすればいいのに
(訳注:でも実際は、着ようという人はなかなか増えない)という希望を述べた
(著者注: 1989年刊『気持ちの良いハワイ』 所収
 マーティ・ウェンツェル「アロハと言うシャツ」 )。』


1950年代になっても、アロハシャツはビジネスウェアとしては
あまり浸透しなかった、ということが述べられています。
リゾートウェアや休日の服としてならいざ知らず、
仕事をするための服としては、少しばかり派手過ぎた
ということなのでしょうか?



第5章「1945年~1950年代半ば」は今回で終わり、
次回からは第6章「1950年代後半」へと移ります。
お楽しみに。



(次回に続く)

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