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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その43 1930年代~1945年の女性服(2) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

前回から、「1930年代~1945年の女性服」が話題になっています。



『第4章「1930年代~1945年

  女性服(2)

 伝統的な、ゆったりしたスタイルのホロクが、
歴史的一貫性と伝統を反映する形で存続し続けた一方で、
体にフィットしたホロクは西洋ファッションに高度に影響されたものであり、
若年女性が好むスタイルとなった。

バイアス・カットとジッパーが、
ぴったりしたフィットを生み出すために加えられた。

1937年にエルシー・クラッサスはホロクに目を向けてこの服を流線形にし、
ガーデン・パーティやホロク舞踏会で、自身がモデルになって着て見せた。

すると流行を追いかける人々は
この現代化されたホロクを急速に自分のものとして取り入れたのである。』




ホロクはもともとゆったりしたシルエットのドレスであり、
中高年層はそのような伝統を踏襲してゆったりしたホロクを好んだけれど、
1930年代の若年層は、体にフィットするようなホロクを着るようになった、
ということが書かれています。

若い女性が、体にフィットして、よりセクシーに見える服を好み、
中高年の女性が、体のラインが目立たないゆったりした服を好むのは、
現代も同じですね。

ハワイでは、1930年代頃から、
服に対する保守的な意識が変化してきたということでしょうか?




(次回に続く)

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