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ハワイの衣料品製造業の歴史 その276 布地の種類(6) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は「布地の種類」についてまとめた部分をご紹介しています。



『布地の種類(6)

 ハワイで数社がスクリーン・プリントを始めていた、
1940年代後半から50年代前半にかけて、
コットンのパレオ柄は非常に人気となった。

それは、白に1色のプリントを施したものであった。

この種のパレオ柄は、その当時でもまだ、
ムームーやホロムーやアロハシャツに頻繁に使われていた。

柄のモチーフはしばしば大きな花である。

戦争中のハワイで服にブロック・プリントされていたような派手なデザインを
洗練させたのが、このようなパレオ柄である。』



今回はコットンのパレオ柄についての記述です。

「1940年代後半から50年代前半にかけて、コットンのパレオ柄は非常に人気」
だったといいます。

もう少し正確に言うなら、この時期のパレオ柄は、
「1940年代後半はレーヨン抜染、50年代前半はコットンのオーバープリント」
とタイプが異なるのです。

レーヨン抜染のタイプはこちら ↓ になります。

i-img480x640-15824291587m9elk366710.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v687199228

(ヤフオク出品物より)

そして、コットンのオーバープリントのタイプがこちら ↓ になります。

s-DSCN5888.jpg

(筆者コレクションより)

1953年頃の、アルフレッド・シャヒーンのパレオ柄です。

上の記述に「ハワイで数社がスクリーン・プリントを始めていた」とあるのは、
そのアルフレッド・シャヒーン社を指していると思われ、
その意味でも上の記述は、この柄を想定して書かれたと言ってもよいでしょう。




(次回に続く)

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