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ハワイの衣料品製造業の歴史 その248 ハワイで製造される衣料品の種類 前書き(2) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

今回から始まった新しい章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、
衣料品のタイプ別に語られていきます。


『ハワイで製造される衣料品の種類

前書き(2)

 1950年代後半から1960年代前半にかけて、本土での販売が増えるにつれて、
ハワイの大手衣料品メーカーは、
カジュアルウェアのラインにハイファッションを導入することや、
プリント生地だけでなく無地の生地を使うことにより関心を持つようになった。

 特に1960年代には、太平洋や極東の強い影響を受けた、
より国際的なスタイリングが、
本土で売られるハワイ製衣料品のかなりの部分を占めるようになってきた。

そしてこうした国際的なスタイルはハワイの小売店でも扱われることが増えてきている。』



上の文章で、1950年代後半から1960年代前半にかけて、
「プリント生地だけでなく無地の生地を使うことにより関心を持つようになった」
と語られています。

筆者も新聞広告を見ていて、この時代の変化を感じていました。
いわゆるプリント柄のアロハシャツももちろんあるのですが、
無地の生地を使い、胸まわりや胸ポケットに、
刺繡やプリントが小さく施されたアロハシャツが出てきているのです。

こちら ↓ は1960年の新聞広告で紹介されたシャツになります。

1960年マキナニー広告.jpg

(筆者コレクションより)

画像ではややわかりにくいですが、右胸には「戦士」のプリント、
左胸のポケットには「戦士」の刺繍が施されていると書かれています。

この広告と同じ柄のアロハシャツは所有していませんが、
似たようなものがありましたので、ご紹介しておきます。

s-DSCN1875.jpg

(筆者コレクションより)

1950年代後半から1960年代前半頃のものだと筆者は推測しています。




(次回に続く)

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