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ハワイの衣料品製造業の歴史 その241 1961年 ハイファッションの布地(2) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

現在は、「戦中・戦後編」の章を少しずつ翻訳しているところです。
今回は前回に引き続き、コットンのプリント生地についての話題となります。



『1961年 ハイファッションの布地(2)

  ”「表面の粗いコットン生地は競合が多いのに対して、
  当社の、『かわいい-かわいい柄』や色艶の良い仕上げは、
  コットン・サテンによってその良さが引き立てられますし、
  また典型的なタパ柄や、ハワイに触発されたそれ以外の柄も
  コーム綿の布地と最も相性が良いのです。」と彼女は特に指摘した。”

  ”ベースとなる素材としてコットンを使ってプリント生地を作ると
  鮮やかな色が得られる。

  そして色こそがこのハワイ市場を有名にしているものなのである。

  ハワイのファッションは自然の色と競い合っている。

  本土のメーカーが、打ち負かすべき自然のパレットを持っていないため
  生みだすことができないような輝きを、
  ハワイの布地は獲得しているのである。”

  ”布地の「ハワイらしい」外観はここ数年で、
  「野暮ったいもの」からハイファッションへと変化してきたと
  ケニー女史は指摘した。” 』



ハワイらしいプリント柄は鮮やかな色やきれいな色に特徴があり、
そのような色の鮮やかさはハワイの自然に由来していること
(その点で本土のメーカーは太刀打ちできないこと)、
そしてその鮮やかさを表現するにはコットンという素材が最適であること、
が述べられています。

さらにはここ数年で、つまり1950年代末から1960年代初頭にかけての数年で、
ハワイ柄が、野暮ったい(つまり観光客がお土産として買いそうなベタな)柄から、
ハイファッションの(つまり都会の人がおしゃれに着られそうな)柄へと
変化(進化)してきたとも指摘されています。



(次回に続く)


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