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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(4)ペニーズ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

今回も、「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をご紹介します。
第4回です。

今回は「ペニーズ」というブランドを取り上げます。

最近、ペニーズ(J.C.ペニー)がニュースになっているのをご存じでしょうか?
ちょうど本日こんなニュースがありました。

「米百貨店チェーンのJCペニーは米連邦破産法の適用を一両日中に申請する計画だと、
 CNBCが事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えた。

  それによると、JPペニーに起用されたアドバイザーが
 破産法申請に向けて取り組んでおり、
 14日遅くまたは15日早朝にも行われる可能性がある。・・・・」
 (2020年5月15日 12:11 JST ブルームバーグの記事を引用)

新型コロナによる外出禁止の影響で、経営が悪化しているそうです。
残念な話です。


さてそのペニーズ(J.C.ペニー)ですが、ヴィンテージアロハシャツの世界では、
いくつかの種類があります。
おそらく一番人気があるのが、「ペニーズトップフライト 」でしょう。
ペニーズトップフライト 織ネーム.jpg
抜染のカッコイイ柄が多いため、古着屋さんなどでは高値で売られていたりします。

そしてもう1つ、「ペニーズメイドインジャパン」というのがあります。
Penny's パイナップル 2.jpg

今回紹介したいのは、こちらです。

レーヨンのオーバープリントがほとんど(というかそれ以外を見たことがありません)で
もちろん日本のプリント生地を使っています。
安っぽいプリントも多いですが、繊細で多色使いのプリントも存在します。

例えば これ↓ 。
PENNEY'S 鶴.jpg

wonderwear_vtgさんの出品物で、32,990円です。
ちょっとお高いですが、色落ちも少なそうでコンディションはよさそうですね。

ペニーズの和柄には、繊細でいい柄が多いです。
それは、ペニーズの中では、和柄は初期に作られたプリントだからです。

拙著・枻文庫『ヴィンテージアロハシャツ』
77790399.jpg
でも紹介しましたが、京都の細見さんという絵描きの方に話を聞いたことがあります。

この方は、もともと着物の図案を描いていた方ですが、
その後、アロハシャツのテキスタイル・デザインをするようになった方です。

その方が言うには、1950年代前半から半ばにかけて和柄の注文が多かったようで、
しかもペニーズの柄も描いているのです。
その後、1950年代後半頃になると、トロピカルな柄の注文が増えたそうです。
ペニーズのトロピカル柄にも、きれいなものは多いですが、
繊細さが和柄よりやや落ちたものが多い理由は、
作られた年代が新しいからのようです。

そのようなトロピカル柄の1つとしてヤフオクで見つけたのが、
↓ このパイナップル柄です。

Penny's パイナップル 1.jpg

urgewazaneyo2003さんの出品物で、お値段は8000円です。

そして面白いのは、
ペニーズには、まったく同じ柄なのに、別のブランドというのが多いことです。

TAHITI パイナップル 1.jpg
TAHITI パイナップル 2.jpg

これは「タヒチ」というブランドで、ジャパンの文字が付いています。
dyson_jr_v8の出品物で、お値段は16,000円です。

ペニーズは(いつもそうなのですが)両胸にポケットが付いているのに対して、
タヒチの方は、左胸にポケットが1つついているだけです。
作りが異なりますね。

このパイナップル柄は、ほかのブランドが付いていることも多く、
例えば「ALOHA」「ALOHASHIRT」「SPORTSWEAR」なども
あったように記憶しています。
筆者も同じものを所有していたと思いますが、すぐに出てきません。
ごめんなさい。

生産数とブランド数がそれほど多いということは、
このパイナップル柄は、当時(おそらく1950年代末頃)人気があったのでしょうか?
ハワイというよりは、本土の方で、広く売られていたと思われます。
(ハワイにはまだJ.C.ペニーはできていなかったはずです)

「ペニーズメイドインジャパン」はそれほど人気が高いわけではないので、
ヴィンテージなのに比較的お安く(街の古着屋さんでもヤフオクでも)売られています。
ヴィンテージアロハシャツの入門用としては最適なので、
気に入った柄があったらぜひ買ってみてください。


それではまた。

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