SSブログ

ハワイの衣料品製造業の歴史 その59 1936-38年 ハワイ由来の衣料品であると述べたりほのめかしたりしている、小売店の初期の新聞広告の例(前編) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本の翻訳が続きます。


 『1936-38年 ハワイ由来の衣料品であると述べたりほのめかしたりしている、
        小売店の初期の新聞広告の例

  ボントン
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1936年7月5日

  ”ビーチとアウトドアの服装一式。
  女性用水着上下、1.95ドル。
  女児用水着上下、1.25ドル。
  ワイキキ・スイム・セット、1.00ドル。
  女児用紺のスラックス、1.75ドル。
  女性用フォーピース・ビーチ用服装一式、1.95ドル。”


  リバティ・ハウス
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1936年7月14日

  ”シャークスキン--遊び用としてハワイで人気の生地。
  それもそのはず! シャークスキンの生地には耐久性があります。
  気が滅入るような天気の中へシャークスキンの服を着て出てみてください。
  シャークスキンの生地はくしゃくしゃになりませんし、しわにもなりません。
  ひとがうらやむほど爽やかで新鮮な見た目のままでしょう。
  そして洗濯がきいてきれいになります。
  遊び用のこの賢い買い物をすれば、いやな季節にファッション的に打ち克てます。
  白のシャークスキンのスカート、6.75ドル。
  シャークスキンのショートパンツ、3.95ドル。
  シャークスキンのスラックス、6.75ドル。
  シャークスキンのホールター、3.00ドル。
  2階スポーツ用品売り場。”


  チャイナ・シルク・ハウス
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1936年7月26日

  ”高級婦人服 夏のお買い得。
  ピンストライプ柄のシルク・シャツ、1.50ドル、サイズ14から16 1/2まで。
  きれいな仕立てで、襟が付けられます。
  東洋から輸入した、セラニーズ社の上質シルク地を使ったモデルです。”


  ボンマルシェ
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1937年10月1日

  ”ローシルクのスポーツシャツ。柄物と、色付き無地。
  ココナッツボタン付き。サイズはS、M、L。
  通常価格1.75ドルのところ特別価格1.25ドル。”


  ワットムルス ワイキキ店
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1937年10月8日

  ”適切なビーチ・ウェアを着て、ビーチでしっくりなじんでください。
  女性用は、ビーチ・コーマー・アンサンブル、
  フォーピースの絹縮緬製ビーチ・アンサンブル、
  本物のバティックの水着上下、
  シルク製とコットン製の 'マリヒニ' ・ビーチ・コート。
  男性用は、本物のバティックの海水パンツ、
  デューク・カハナモク・ブランドのスポーツウェア、
  ラウンジング・ローブ、アロハシャツ。”


  ボントン
  ホノルル・アドヴァタイザー紙
  1937年10月31日

  ”シルク製ハウスコート、5.50ドル、サイズ14から20まで。
  お姫様ラインで体にフィット。華やかでカラフルなシルクのプリント生地。
  とてもきれいに仕上げています。
  シャツテールになったシルク製シャツ、2.50ドル、サイズはS、M、L。” 』

 Kahala-Playsuit.jpg


 キング・スミスが、「アロハ」の商標を1936年に登録し、
織ネームとしての「アロハ」を1937年に登録したことは、すでに述べましたが、
上の1937年のワットムルスの広告には、「アロハシャツ」の文字が使われており、
まだ排他性が徹底していなかった(過渡的に黙認していた)のかもしれません。

また、そのキング・スミスが始めた(と思われる)、頭に装飾語を付けた商品名
(ワイキキ・スイム・セットや 'マリヒニ' ・ビーチ・コート)が
ちらほら出てきているところも目を引きます。


(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。