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ライトニング別冊ハワイ本~「アロハシャツの歴史」その1 [ライトニング]

お正月休みを少々長めにとってしまい、間が空いてしまいました。
このブログを楽しみにしてくださっていたごく数人の方、ごめんなさい。
大変お待たせいたしました。

本日からは、枻文庫『ヴィンテージ・アロハシャツ』以外に、
筆者が雑誌に過去に寄稿した、アロハシャツ関連の文章を再録いたします。
歴史などをコンパクトにまとめた文章なので、
昨年このブログで再録した、枻文庫『ヴィンテージ・アロハシャツ』よりも
わかりやすいかもしれません。
(内容的に多少重複する箇所もありますが、ご了承ください)

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2003年3月発行 ライトニング別冊ハワイ本 掲載
「アロハシャツの歴史」その1

アロハシャツは、もともとは日系人が子供のために作った着物のリサイクル・シャツ。
それが1934~35年頃、命名され、みやげ品として売られるようになり、
38~39年頃に、ハワイ柄の生地で作られるようになったのだ。

 アロハシャツは、ハワイに渡った日系人の生活の中から生まれたものだ。
おそらく、着古して擦り切れた着物を有効に活用するため、
使える部分だけ切って子供用のシャツに仕立てたのが最初だろう。
自然発生したものだから、いつ誰によって発明されたのかはわからない。
しかし、商品として売られるようになったのは1934~5年頃だと推測される。

 その根拠としてまず挙げられるのは、武蔵屋商店という生地店が
35年6月28日付のホノルル・アドバタイザー紙に出した広告である。

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そこにはアロハシャツという言葉が、
現在見つけうる限りでは歴史上最初に文字として登場しているのだ。
残念ながら、そこには写真もイラストも添えられていないので、
どんな色と柄だったのかは、今となってはわからない。
しかし「美しいデザイン、晴れやかな色」と書かれていることからも、
おそらく和服の生地を使った、和風柄のシャツだったのであろう。
商品としての初期のアロハシャツが和服柄だったという事実は、
36~37年頃に撮影された写真にいくつか出てくることでも裏付けられる。

R0012485.jpg
R0012486.jpg
(1937年刊行の雑誌に掲載された写真。撮影はおそらく1936年。筆者コレクションより)
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