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ハワイの新聞記事から その227 1956年 ハレ・ハワイ~ファッションにおける中国的傾向が特筆される(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、
アロハシャツに関する
ハワイの新聞記事の中から
面白そうなものを
ランダムに選び、
翻訳してご紹介しています。

現在は、
1956年のホノルル・
アドヴァタイザー紙に
掲載された、
ハワイの衣料品産業に関する
シリーズ記事の第4回で、
ハレ・ハワイが
取り上げられています。

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スクリーンショット 2022-09-17 133803.jpg

スクリーンショット 2022-09-17 133658.jpg

↑ ゴム締めの水着の上に
パケ・ジャケットを着ている。
その水着は
赤とグレーのタパ柄で、
明るい赤色のジャケットを
合わせている。

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『1956年 シリーズ
ハワイのファッション産業
第4回 ハレ・ハワイ
ファッションにおける
中国的傾向が特筆される(4)
文/マイレ・カーンズ

 サイドスリットの入った
ペンシル・スリムのドレスを
探している人のために、
胴部をチャイニーズ・
フロッグ・ボタン
(訳注:中華風飾りボタン)で
留める、前開き式の
ティータイマーが
デザインされたのである。

 ビーチへの行き帰りに
着るための
お揃いの上着の付いた水着は
売れ行きが良い。

 1950年に創業した
ハレ・ハワイ株式会社は、
ハワイに来た観光客と、
ハワイに来ることは出来ないが
ハワイの服を本土の店で買う
本土の人との両方に向けた
服の中に、
派手さと珍奇さを込めることで、
成長へとつなげてきた、
新興メーカーの1社である。』

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ティータイマーというのは、
主に1940~50年代に作られた
袖なしで立ち襟のシャツです。
こちら ↓ はラウハラの
ティータイマーですが、
デザインをご覧ください。

151548127_o2.jpg

https://samantha-vtg.shop-pro.jp/?pid=151548127
(古着屋サマンサさんの
 HPより引用)


また、チャイニーズ・
フロッグ・ボタンというのは
こんな ↓ ボタンです。

スクリーンショット 2022-09-17 213654.jpg

https://item.rakuten.co.jp/rose-rosa/10004093/
(ローズローザさんの
 HPより引用)

確かに、このようなボタンが
付けられていたら、
「中国的傾向」が現れていると
言えるかもしれませんね。


ところで、
上の記事の最後の部分に
なかなか重要な情報が
いくつか書かれていますので、
最後に確認しておきます。

「1950年に創業した
ハレ・ハワイ株式会社は、
ハワイに来た観光客と、
ハワイに来ることは出来ないが
ハワイの服を本土の店で買う
本土の人との両方に向けた
服の中に、
派手さと珍奇さを込めることで、
成長へとつなげてきた、
新興メーカーの1社である。」

まず
・ハレ・ハワイは
「1950年創業」であるという点、
そして、
・「ハワイに来た観光客」と
「ハワイの服を本土の店で買う
本土の人」との両方に
販売していたという点、
・「派手さ」(=カラフルな色の
ハワイ柄)と
「珍奇さ」(中国柄など)の両方を
意識していたという点、
・この時代(1950年代半ば)には
ハワイと本土の両方で売る
新興メーカーが
いくつかあったという点、
などに注目しておきたいと
思います。


ハレ・ハワイに関する
今回の記事はこれで終わりです。


(次回に続く)

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