ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（207）新出品のアロハシャツ

本日は週末なので、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」
をお届けします。

今回は
｢新出品のアロハシャツ｣を
ご紹介します。

最初は、こちら　↓　からです。









https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w1062647581

映画『地上より永遠に』の中で
モンゴメリー・クリフトが
着ていたことで有名な、
モンステラ柄です。

詳しくは出品者さんの説明文を
お読みください。

１つだけ補足しておきますと、
「シスコ社になる前の
1940年代後半のブランドラベル｣
と書かれていますが、
実際はシスコ社の製品であり、
またこの正方形の織ネームは
「シスコ社のカハナモクの
初期の製品」に付けられた
ものなので、
「1950年代初頭の製品」
ということになります。

素材はレーヨン、
プリントは抜染で、
ボタンは貝ボタンになります。

出品者さんにとって
思い入れのある品のようですし、
確かに有名柄でもありますが、
それにしても79万円は高すぎます･･･。


次もデューク・カハナモクです。









https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b1062188062

フラガール、
銛漁や投網漁をする男、
草造りの家などが
描かれています。
カハナモクにしては
やや地味な柄ですね。

上のモンステラ柄と同様、
正方形の織ネームが付いた
初期の製品です。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンは貝ボタンというのも
共通します。


続いてはこちらです。









https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c1060515870

以前、ご紹介した、こちら　↓　





の色違いです。

ダイヤモンドヘッド、
浜辺と海水浴客、
水上スキー、ヤシの木
などが描かれています。

ブランドは
｢イオラニ・スポーツウェア｣､
素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンになります。


最後も同じ「イオラニ」です。









https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s1061375268

ひょろりと長い
1本ヤシの木と、
荒波の海と湾曲した浜が
描かれています。

このモチーフ、
見覚え有りませんか？
そうです、パリハワイアンが
よく使うモチーフですね。

浜に草造りの家やサーフボード、
アウトリガーカヌーなどが
あったら、
まさにパリハワイアンです。

「波と湾曲した浜」という
基本的な構図が、これ　↓　に
似ていると思いませんか？



https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1062079786

そもそも
「カメハメハ大王像」が
描かれた「イオラニ」は
高吹勇がやっていた
初期のイオラニではないかと
筆者は考えています。

高吹はイオラニ・ブランドを
売却して、アロハ貿易を
始めるわけですが、
そのアロハ貿易で
プリントした生地を使って
アロハシャツを作ったのが
パリハワイアンになります。

つまり、このイオラニの
ヤシと波の柄は、
のちのパリハワイアンの
ヤシと波の柄に
つながっていても
不思議ではないのです。

ちなみに高吹から買ったのが
カワカミ一族で、
彼らが始めたのが上のシャツの
「イオラニ・スポーツウェア」
になります。


さて、イオラニのシャツに
話を戻しましょう。

素材はレーヨン縮緬、
ボタンは竹ボタンです。



９月になって
ヴィンテージ・アロハシャツの
新出品も少なくなってきました。
もう夏も終わりという感じで
少し寂しい気持ちになります･･･。


とはいえ、まだまだ探しますよ。
次回をお楽しみに。


（次回に続く）

タグ：高吹勇 イオラニ イオラニ・スポーツウェア 地上より永遠に デューク・カハナモク ヴィンテージ・アロハシャツ アロハシャツの歴史 パリハワイアン アロハ貿易