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ハワイの新聞記事から その193 1956年 パラダイス~ハワイの人はシースドレスよりもゆったりしたスカートを好む(4) [ハワイの新聞記事から]

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、1956年のホノルル・アドヴァタイザー紙に掲載された、
パラダイス・スポーツウェア株式会社に関する記事を翻訳しています。
これは「ハワイのファッション産業」を紹介したシリーズ記事の第2回で、
今回はその翻訳の最終回となります。


『シリーズ ハワイのファッション産業 第2回 パラダイス
1956年 ハワイの人はシースドレスよりもゆったりしたスカートを好む(4)
文/バーバラ・プロック

 サメシマ女史は自身のデザインの中に、
各民族の芸術や文化を最大限使っている。

彼女は日本文化をもっとたくさん学ぶために、
最近日本を旅してきた。

彼女はまた、ポリネシアや中国の芸術作品を、
自身の服のデザインや装飾に自由に当てはめてもいる。

 ハワイ島のパーカー牧場で生まれ育ったハワイの女性
(訳者補足:サメシマ女史のことか?)は、
販売部門からの裏口を使ってデザイン部門に入った。

優秀なセールス・ウーマンとして彼女は顧客の要望をくみ取り、
すぐに新しいアイデアを提案し、それを服に取り入れていたと言った。

 彼女のアイデアは変わることなく良いことを証明しており、
スタイリスト、バイヤー、販売員としての現在の地位に昇進したのである。

 彼女は、新しいハワイアン・ラインを売るのと、
ハワイの工場で使う生地を買うのとで、
年に2度、米国本土へ旅行している。

カルヴァン・チャンがオーナーのパラダイス・スポーツウェア株式会社は、
ハワイの衣料品メーカーの中では比較的新しいが、
急速に重要な地位を占めつつある。』



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今回で最終回なのですが、結局最後まで、
パラダイス・スポーツウェア社の歴史などに関する記述はなく、
また社長(オーナー)のカルヴァン・チャン(中国系ハワイ人でしょうか?)への
インタビュー記事もありませんでした。
ちょっと残念な記事でしたね。

筆者が人名録などで調べたかぎりでは、
この記事が書かれた1956年は、パラダイス社はまだそれほど大きい会社ではなく、
会社の歴史も浅かったため、あまり語りたくなかったのかもしれません。

1954年頃から60年頃までの登記では、
サメシマ女史が副社長、カルヴァン・チャンの妻(と思われる女性)
テルマ・チャンが秘書となっています。
家族とその他少数による小規模経営だったと思われます。



(次回に続く)

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