ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(170)終了した注目のアロハシャツ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
本日も引き続き、
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「終了した注目のアロハシャツ」を取り上げます。
まず最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1047946501
藁ぶき屋根の小屋とヤシの木、そしてくつろぐ男女が描かれた柄で、
「Tropical Paradise」の文字が添えられています。
ブランドは「(ペニーズ)トップフライト」です。
素材はレーヨン、プリントは抜染で、ボタンは濃緑色の尿素ボタンになります。
色合いも好ましいためか、コンディションの割にはなかなかの高額で終了したようです。
実はこの柄は、洋書『The Hawaiian Shirt』のP92に色違い(水色)が
掲載されていますが、古着でも比較的よく見かける柄です。
ハワイでも、この柄のプリント生地を使ったパジャマが販売されていたようで、
1950年の新聞に広告が掲載されており、
色は、ベージュ、ライトブルー、グリーンの3種類でした。
米国本土で1940年代末頃にかなり大量にプリントされた柄だったのでしょうか?
流通量が多かったためなのか、
最近、別の色違い(ベージュ色)もヤフオクに出品され終了していました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1046974577
ブランドは「バルサム」という、あまり聞きなれないものです。
ゴルファーの絵が描かれているところから想像するに、
スポーツウェアのブランドだったのでしょうか?
素材は同様にレーヨンですが、こちらはオーバープリントされたもので、
ボタンは白の尿素ボタンでしょうか?
上のシャツとの違いは、こちらはポケットにフラップが付いているところです。
1940年代末頃の本土ブランドの、高級スポーツシャツによく見られる特徴です。
さらに別の色違いがこちらです。
(筆者コレクションより)
ブランドは「カルーセル」という、これまた聞きなれないものです
(ハワイに同名のショップがあったようですが、
そのショップのブランドなのかははっきりとはわかりません。
胸ポケットが左側に1つだけなので、ハワイ製かもしれません)。
ボタンは白の尿素ボタンになります。
ところでこのシャツの「レッド」は、新聞広告で紹介されていない色です。
あとから追加された色なのでしょうか?
ただ、最低でも4つの配色があったことがわかります。
それだけ人気があった柄なのかもしれませんね。
続いてはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f369952727
「レフア」の花が描かれた、コットン素材のヴィンテージ・アロハシャツです。
単純ですがなかなか珍しい柄ではないでしょうか?
ブランドは「ハワイアンカジュアルズ」です。
独特なターコイズブルーの色合いは、
1950年代のシャヒーンズあたりでよく見かけるものです。
例えばこちら。
(筆者コレクションより)
ヴィンテージ・アロハシャツをいろいろ見ていると、
ブルーの色合いも、ブランドや年代によって微妙に異なることがわかります。
今度、いろいろなブルーの違いをお見せする企画をやりたいと思います。
さて、さきほどのシャツの話に戻りますが、
コットンの生地もごわっとした質感のように見え、
滑らかなコットンサテンとはまた違う風合いに感じられます。
ボタンはココナッツボタンが付けられています。
そのようなことを総合すると、
1950年代半ば頃の製品ではないかと筆者は推測します。
今回はこの辺で。
次回からは、長い間お休みしていた翻訳に戻ります。
お楽しみに。
(次回に続く)
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回は「終了した注目のアロハシャツ」を取り上げます。
まず最初はこちらから。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1047946501
藁ぶき屋根の小屋とヤシの木、そしてくつろぐ男女が描かれた柄で、
「Tropical Paradise」の文字が添えられています。
ブランドは「(ペニーズ)トップフライト」です。
素材はレーヨン、プリントは抜染で、ボタンは濃緑色の尿素ボタンになります。
色合いも好ましいためか、コンディションの割にはなかなかの高額で終了したようです。
実はこの柄は、洋書『The Hawaiian Shirt』のP92に色違い(水色)が
掲載されていますが、古着でも比較的よく見かける柄です。
ハワイでも、この柄のプリント生地を使ったパジャマが販売されていたようで、
1950年の新聞に広告が掲載されており、
色は、ベージュ、ライトブルー、グリーンの3種類でした。
米国本土で1940年代末頃にかなり大量にプリントされた柄だったのでしょうか?
流通量が多かったためなのか、
最近、別の色違い(ベージュ色)もヤフオクに出品され終了していました。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/x1046974577
ブランドは「バルサム」という、あまり聞きなれないものです。
ゴルファーの絵が描かれているところから想像するに、
スポーツウェアのブランドだったのでしょうか?
素材は同様にレーヨンですが、こちらはオーバープリントされたもので、
ボタンは白の尿素ボタンでしょうか?
上のシャツとの違いは、こちらはポケットにフラップが付いているところです。
1940年代末頃の本土ブランドの、高級スポーツシャツによく見られる特徴です。
さらに別の色違いがこちらです。
(筆者コレクションより)
ブランドは「カルーセル」という、これまた聞きなれないものです
(ハワイに同名のショップがあったようですが、
そのショップのブランドなのかははっきりとはわかりません。
胸ポケットが左側に1つだけなので、ハワイ製かもしれません)。
ボタンは白の尿素ボタンになります。
ところでこのシャツの「レッド」は、新聞広告で紹介されていない色です。
あとから追加された色なのでしょうか?
ただ、最低でも4つの配色があったことがわかります。
それだけ人気があった柄なのかもしれませんね。
続いてはこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f369952727
「レフア」の花が描かれた、コットン素材のヴィンテージ・アロハシャツです。
単純ですがなかなか珍しい柄ではないでしょうか?
ブランドは「ハワイアンカジュアルズ」です。
独特なターコイズブルーの色合いは、
1950年代のシャヒーンズあたりでよく見かけるものです。
例えばこちら。
(筆者コレクションより)
ヴィンテージ・アロハシャツをいろいろ見ていると、
ブルーの色合いも、ブランドや年代によって微妙に異なることがわかります。
今度、いろいろなブルーの違いをお見せする企画をやりたいと思います。
さて、さきほどのシャツの話に戻りますが、
コットンの生地もごわっとした質感のように見え、
滑らかなコットンサテンとはまた違う風合いに感じられます。
ボタンはココナッツボタンが付けられています。
そのようなことを総合すると、
1950年代半ば頃の製品ではないかと筆者は推測します。
今回はこの辺で。
次回からは、長い間お休みしていた翻訳に戻ります。
お楽しみに。
(次回に続く)
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