ハワイの新聞記事から その41 1960 エルシー・ダースの芸術的才能（５）

筆者が収集した、アロハシャツに関するハワイの新聞記事の中から、
面白そうなものをランダムに選び、翻訳してご紹介しています。

現在は、ホノルル・アドヴァタイザー紙の1960年の記事を翻訳しています。
話題はテキスタイル・デザイナーのエルシー・ダースについてです。






『エルシー・ダースの芸術的才能（５）
　文／ペギー・マッケンジー

　彼女こそは、その「色における正確な投げ込み」、
つまり「完全なる芸術性」に対して
他のデザイナーや画家が称賛するような、
そして「あらゆる感覚が最上等な画家」と呼ばれるような、
そんなデザイナーなのである。

彼女こそは、ある顧客が私に、
こんなことをこっそり打ち明けようと思う類のオートクチュールを
ハワイに導入したデザイナーなのである。

「エルシーが４年前に私のために作ってくれた服は
今までで最先端なスタイルですし、最良なものです。

そしてその服はそれ以来ずっと最良であり続けています。」

　エルシーが７年前（訳注：1953年）にワイキキに店を開いて以来、
彼女の全てのデザインに関して、
また、カジュアルからカクテルドレスまでのあらゆるジャンルにおいて、
それと同じ発言がなされていると言えるだろう。』




「エルシー・ダースのデザインする服はすごい」という話
（婦人服デザイナーとしての卓越性に関する話）が繰り返し語られており、
なかなか次に進まないようです。

筆者などは、そういう話ではなく、ダースの経歴、
特に戦前、テキスタイル・デザイナーとして活躍した頃の話などを
もっと知りたいと思うのですが、なかなか出てきませんね。
そのような話はきっとこの後に出てくるでしょう。
それを期待しつつ、もうしばらく待ってみましょう。




（次回に続く）

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