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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その198 1980~90年代の男性服(6) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は「1980~90年代の男性服」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 男性服(6)

(続)
ファッション・レポーターのスーザン・ペイジは
1993年に以下のように書き留めている。

「シャツの販売は急激に増加しています。

 クレイマーズ・アラモアナ店のネイサン・ブロヴェッリ店長は、
 30歳代に見える、がっちりした体格のハンサムな地元男性なのですが、
 その彼に私が、あなたのシャツのワードローブの何%ぐらいが
 アロハシャツで占められているのですかと質問すると、
 彼は、幾分、唖然としたように見えました。

 『100%です』がその答えでした。

 リバースプリントの軽い生地を使った、
 クック・ストリート・ブランドの、
 3つボタン前立てのプルオーバー・スタイルが大売れしていますと
 彼は言いました。

 『男性は、ショッキング・ピンクや紫といった、
  より鮮やかな色を着ています。

  それは、5年前には着ようとしなかった色です』と
 ブロヴェッリ氏は続けて言いました。」
 (1993年12月5日付ミッドウィーク紙掲載・
  スーザン・ペイジ氏の原稿より引用)』




「クック・ストリート」は、トリ・リチャードが擁するブランドです。
レインスプーナーにあるようなコットン製アロハシャツが中心で、
1980年代頃から作られているようです(現在もまだ存続しています)。

上の文章では、
「リバースプリント」の生地で、
「3つボタン前立てのプルオーバー・スタイル」の、
「ショッキング・ピンクや紫」のアロハシャツが紹介されているので、
ヤフオクでそれに近いものを探してみました。

3つボタン前立てのプルオーバー.jpg

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u435419041

「リバースプリント」で「3つボタン前立てのプルオーバー」ですが、
色はおとなしめですね。


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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e1004590100

「リバースプリント」で「ショッキング・ピンク」ですが
「プルオーバー」ではありません。


結局、そのものずばりはありませんでしたが、
上の2つを合わせたようなシャツが1993年頃に人気だったアロハシャツ、
ということになるでしょうか。




(次回に続く)

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