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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その166 1980~90年代の文化的背景(5) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は「1980~90年代の文化的背景」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 文化的背景(5)

 ハワイ独立運動(訳注:ハワイ復権運動とも訳される)は、
ホクレア号が最初の航海を果たしたあとの1970年代後半に、
流れをひとつに寄せ集め始めたハワイ文化復興運動と平行している。

ハワイ独立運動はまた、ハワイの芸術や工芸の復興を刺激し、
さらにはパフォーミング・アートをも刺激した。

「ハワイ独立運動は、
パフォーミング・アートやヴィジュアル・アートと共に
1970年代後半に重要なものとなったのです。」 

ダノのヘッド・デザイナーであるヴァレリー・テーラーは、
テリトリアル・タヴァーン
(訳注:1970年代前半に
 ディリンガム・トランスポーテーション・ビル内にできた
 レストラン兼ナイトクラブ)に、
ハワイ音楽のミュージシャン、ケオラ&カポーノ・ビーマーの
演奏を見に行ったことを覚えており、
また、自分のデザインの中にどのようにして
ハワイアン・スピリットを捉えることができたのだろうといぶかしく思った。(続)』



ハワイ文化復興運動については、ウィキペディアに記述があったので、
抜粋して引用します。

「ハワイ州の伝統的な文化を古臭いものとして捨て去ったり、
 観光業にのみ利用するのでなく、
 その意義を探って、現代生活にも生かしていこうという動きである。」

「第一次文化復興運動は、カメハメハ5世治世下の1860年代に起こった。」
「第二次文化復興運動は、1970年代に、ハワイ音楽への関心から始まり、
 ハワイ語、ハワイ・ピジン、フラ、ラウハラやカパなどのハワイ工芸品(Hawaiian art)、
 ハワイ研究(Hawaiian studies)など広い分野に広がった。 」
「ギャビー・パヒヌイや、ケオラ&カポーノ・ビーマーの、
 伝統的なスラックキー・ギターの音楽から始まった。」



ギャビー・パヒヌイや、ケオラ&カポーノ・ビーマーのスラックキー・ギターは
筆者も好きで、よく聞いています。

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(アマゾンの画像より引用)



また、「ハワイ独立運動」については、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%82%A4%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%81%8B%E5%8B%95
に詳しい記述があるので、
興味がある方は、そちらをご覧ください。



(次回に続く)

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