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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その154 1970年代の女性服(5) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は「1970年代の女性服」についてです。



『第8章「1970年代:民族の祝賀

 女性服(5)

(続)アジア、特に中国と日本から借用した伝統的なドレスは、
デザインのインスピレーションの源泉であった。

1970年代に使われた民族的なディテールの中で
より共通しているのは次のようなものであった。

左右非対称の開き、中国襟や布のノット・ボタンが付いていること、
中国の龍のローブを思わせるもの。

日本の着物の小袖。

パネウロ、すなわちフィリピンの、幅広のショールのような襟。

そしてアフリカからインスパイアされたヘッドラップと布地、などである。』




まず、「パネウロ」をご紹介しておきます。
こんな感じ ↓ のデザインの、肩に掛ける、ボレロのようなもの、です。

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https://www.carousell.ph/p/filipiniana-panuelo-bolero-hand-paint-222481489/


今回はヤフオクで、1970年代と思われる女性服を探してみました。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g511047250

着丈の短い、大柄のハイビスカス柄のドレスです。
ブランドは「ジャジャ」です。


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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b557206629

丈の長いドレス(ムームー)で、織ネームは、「メイドインハワイ」です。
これも大柄のハイビスカス柄です。


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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h555217949

「ハワイネイ」のロングドレス(ムームー)です。
これも大柄のハイビスカス柄で、
1970年代には非常に多かったのではないかと改めて思いました。


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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j562489825

色使いは少し派手ですが、これも大柄のハイビスカス柄です。
ブランドは「ファッションズオブマイラ」です。


柄は似ていますが、デザイン(カッティング)が微妙に異なるのが面白いですね。

アーサー氏は、
1970年代のハワイ服には、世界各地のデザインが取り入れられた、
と述べていますが、探しても、なかなかそのようなものは見つかりません。
「一部にそのような傾向があった」のかもしれませんが、
圧倒的多数は「ハイビスカスのようなわかりやすいハワイ柄の、
普通のムームー」などではなかったかと、筆者は推測しています。



(次回に続く)

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