リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その140 1970年代の文化的背景(2) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]
元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。
前回から「1970年代」の「文化的背景」について語られています。
『第8章「1970年代:民族の祝賀
文化的背景(2)
文化という概念は1970年代の10年間ずっと
統一的な概念であり続けたが、
それは今世紀の終わりを迎える現在
(訳注:この本は2000年に出版された)でもまだ、
ハワイでの考え方の中心である。
1970年代後半にハワイは自らの文化史に再び焦点を当てた。
ハワイ文化の伝統的な工芸品や慣習に、新たに注意を払ったのである。
初期のハワイの航海カヌーの複製品であるホクレア号が
1975年に初の長距離航海を行った。
このことはハワイの人々の想像力を刺激し、
ハワイの工芸品生産を復活させることにつながったのであり、
また、そのような工芸品生産の復活は、次の章の焦点である、
「ハワイアン・ルネッサンス(訳注:ハワイ文化の復興)」と
呼ばれるものを目指す舞台を作ったのである。』
ウィキペディアによれば、航海カヌーには、
「シングル・アウトリガーカヌー」や、
「ダブル・カヌー」
があるそうですが、ホクレア号は
(Francis PimmelさんのFlickrより引用)
ダブル・カヌー復活の先駆けだったようです。
そういえば、帆掛け船の柄が、1970年代のアロハに多く見られると
前々から思っていたのですが(例えば こちら ↓ )
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j667892393
これなどは、ホクレア号の航海(1975年)に触発されて
描かれた航海カヌーの柄という可能性が大いにありそうです。
つまりこの手の柄は、1975年か、
(ブームがまだ続いているとすれば)1976~77年頃に作られた柄と
言ってもいいのではないでしょうか?
今回の記述は貴重な示唆を与えてくれました。
感謝。
(次回に続く)
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。
前回から「1970年代」の「文化的背景」について語られています。
『第8章「1970年代:民族の祝賀
文化的背景(2)
文化という概念は1970年代の10年間ずっと
統一的な概念であり続けたが、
それは今世紀の終わりを迎える現在
(訳注:この本は2000年に出版された)でもまだ、
ハワイでの考え方の中心である。
1970年代後半にハワイは自らの文化史に再び焦点を当てた。
ハワイ文化の伝統的な工芸品や慣習に、新たに注意を払ったのである。
初期のハワイの航海カヌーの複製品であるホクレア号が
1975年に初の長距離航海を行った。
このことはハワイの人々の想像力を刺激し、
ハワイの工芸品生産を復活させることにつながったのであり、
また、そのような工芸品生産の復活は、次の章の焦点である、
「ハワイアン・ルネッサンス(訳注:ハワイ文化の復興)」と
呼ばれるものを目指す舞台を作ったのである。』
ウィキペディアによれば、航海カヌーには、
「シングル・アウトリガーカヌー」や、
「ダブル・カヌー」
があるそうですが、ホクレア号は
(Francis PimmelさんのFlickrより引用)
ダブル・カヌー復活の先駆けだったようです。
そういえば、帆掛け船の柄が、1970年代のアロハに多く見られると
前々から思っていたのですが(例えば こちら ↓ )
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j667892393
これなどは、ホクレア号の航海(1975年)に触発されて
描かれた航海カヌーの柄という可能性が大いにありそうです。
つまりこの手の柄は、1975年か、
(ブームがまだ続いているとすれば)1976~77年頃に作られた柄と
言ってもいいのではないでしょうか?
今回の記述は貴重な示唆を与えてくれました。
感謝。
(次回に続く)
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