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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その95 1950年代後半の布地(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から話題が変わり、「1950年代後半の布地」について語られます。



『第6章「1950年代後半
     :ハイファッションの時代

  布地(1)

 シャヒーンはこの時期(訳注:1950年代後半)、
ハワイで最も革新的な布地を創作し、
ハワイと本土の両方の衣料品産業に大きな衝撃をもたらした。

彼は自社用の布地を作るだけでなく、
他の衣料品メーカー向けの布地も作り、
さらにはホームソーイングする人向けの反物も作ったのである。』




シャヒーンは「ハワイで最も革新的な布地を創作」したと述べられています。
革新的な(innnovative)という言葉が意味するところは正確にはわかりませんが、
「独創的なデザインの」という意味であるとするなら、筆者も同意します。

とにかく、他のブランドが作りそうもない、ヘンな柄が多かったからです。
例えば、こちら ↓ などは、
もはやアロハシャツとは呼べないような柄ではないでしょうか?

シャヒーンズ.jpg

(筆者コレクションより)

そのような、ハワイっぽくない独創的な柄のことを、アーサー氏は、
(この章の副題にあるように)「ハイファッション」的だと評しているようです。
こんな柄のワンピースドレスを着てパーティに出席している女性が、
当時は、ハイファッションでおしゃれだと思われたのかもしれませんね。
想像すると、かなり強烈ですが・・・。



(次回に続く)

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