ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(106)アルフレッド・シャヒーン [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
今回は週末なので、翻訳はお休みして、
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回のテーマは「アルフレッド・シャヒーン」です。
と、その前に。
先々週の日曜日のブログ
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(104)メニュー柄」
で、いろいろなメニュー柄をご紹介しました。
https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
その後の2週間で、新しく、「超スペシャルなメニュー柄」が出品されましたので、
今回は、その後報告から始めましょう。こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s823281275
サベージのメニュー柄で、
1950年代半ば頃に、レーヨン壁縮緬で作られたものになります
(上のブログ執筆時にはヤフオクでは出品がなかったため、
楽天のお店に出されていたもの=パリハワイアン製をご紹介しました)。
今回のメニュー柄は「イオラニ・スポーツウェア」のものですが、
そのイオラニとも関係の深いアロハ貿易(パリハワイアンの製造元)の生地を
使っていると思われます。
コンディションがいいため、色の鮮やかさがよくわかりますね。
縮緬のランドオブアロハと同じ頃にプリントされたものでしょう。
アロハ貿易ならではの、「超絶多色重ね」による逸品と言えるでしょう。
30万円持っていたら、ぜひ欲しいところですね。
さて、今回の本題に移ります。
前回のブログ
「リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その70」
https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2021-05-28-1
で、アルフレッド・シャヒーンの話題だったので、
今回はそれにちなんでシャヒーンをヤフオクで探すことにしました。
まず最初は、こちら ↓ などはいかがでしょうか?
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e493346280
織ネームは「ホアロハ」ですが、「サーフン・サンド」の織ネームが付いたものもあり、
おそらく「サーフン・サンド」製なのでしょう。
ボンバックスの花が描かれていると言われていますが、
正しくは「レフア」の花のようです
(見た目が非常に似ていますが、系統的には異なる種のようです)。
サーフン・サンドが自社プリント工場を確立する前の1950年頃に
米国本土のプリントメーカーに発注したレーヨン抜染生地が使われています。
つまりシャヒーン(サーフン・サンド)では珍しい、初期の、レーヨンの製品です。
もう1つ、こちら ↓ もレーヨン製のシャヒーンになります。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s822343542
オークションはちょうど終了してしまいました。
織ネームは「シャヒーンズ・オブ・ホノルル」になっています。
この配色のプリントは、抜染ではなくオーバープリントのようですが、
配色(地色が紺、黒、赤など)によっては抜染のものもあるかもしれません。
1950年前後の製品でしょうか。
続いてのご紹介は、こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j734465666
以前にも一度ご紹介したことがあるシャツですが、
最近再出品されていました。
織ネームは「サーフン・サンド」です。
「ハンド・プリンティド・イン・ハワイ」という表示があり
(この表示自体非常に珍しいものです)、
自社プリントであることがわかります。
柄は「サメ」の顔と歯を組み合わせた、非常に珍しいものです
(サメ柄のアロハシャツというのは、筆者は他に見たことがありません)。
ボタンが尿素ボタンを使っているところからも、
サーフン・サンドでもかなり早い時期のものだと思われます
(普通はココナッツボタンが使われています)。
かなり高額の出品ですが、希少性から言っても古さから言っても、
まあ、仕方がないかなと思います。
そして、こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w474889347
織ネームは「アンドレード」になっていますが、
「サーフン・サンド」とのダブルネームですね。
裏側にはロイヤルハワイアンホテルとモアナサーフライダーホテルの2つが
書かれているところから、1952年頃の製品と思われます
(モアナホテルの隣にサーフライダーホテルが作られたのは1952年なので、
それ以降の製品であることは確かなのですが、
サーフン・サンドでシルクのプリントが作られるのもごく短期間なので、
工場が本格的に操業を始めた1952年か、その1~2年後くらいまででしょう)。
絵のタッチはかなり雑ですが、
ノスタルジックな感じとごちゃまぜなところが個人的には好きです。
もう1つ、こちら ↓ もシルク・プリントです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n436540674
織ネームが欠損していますが、この柄もシャヒーンズかサーフン・サンドの
織ネームが付いていたと思われます。
絵のタッチは異なりますが、これも、ハワイ的な要素がてんこ盛りになっていて、
かなりいい雰囲気です。
ボタンはココナッツボタンです。
そして再びコットンの、こちら ↓ 。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b548391948
織ネームは「ペラコ・スポーツマスター」という非常に珍しいもの
(専門書などにも掲載されていない織ネームで、筆者も初見)になります。
しかしながら、この柄は、サンサーフでも復刻している有名柄です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l591716119
1957年に作られた柄です。
両社を比べると、ヨークにカヒリが、袖に人物が、出てきているところが、
イレギュラーな感じがしますね。
おそらくシャヒーンズの製品であったら、サンサーフのような生地取りをするでしょう。
そう考えると、生地だけシャヒーンから買い、別のところで裁断し縫製した、
と推測されます。
さらには、こちら ↓ 。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u290616140
織ネームは「シャヒーンズ・オブ・ホノルル」で、
ボタンはココナッツボタンです。
専門書にも掲載されている有名柄で、
1955年頃の製品になります。
最後はこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b469813271
織ネームは「アルフレッド・シャヒーン」です
(珍しいタイプです)。
柄自体は1950年代から長期間プリントされている定番的なものなので、
このシャツがいつぐらいのものか特定するのは難しいですが、
袖付けが巻き縫いなので、1950年代のものでしょうか?
襟にステッチが入っているのは珍しいですね。
ボタンはおそらく後から交換されたものでしょう。
シャヒーンは面白い柄が多くて、奥が深いです。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今回のテーマは「アルフレッド・シャヒーン」です。
と、その前に。
先々週の日曜日のブログ
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(104)メニュー柄」
で、いろいろなメニュー柄をご紹介しました。
https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2021-05-16
その後の2週間で、新しく、「超スペシャルなメニュー柄」が出品されましたので、
今回は、その後報告から始めましょう。こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s823281275
サベージのメニュー柄で、
1950年代半ば頃に、レーヨン壁縮緬で作られたものになります
(上のブログ執筆時にはヤフオクでは出品がなかったため、
楽天のお店に出されていたもの=パリハワイアン製をご紹介しました)。
今回のメニュー柄は「イオラニ・スポーツウェア」のものですが、
そのイオラニとも関係の深いアロハ貿易(パリハワイアンの製造元)の生地を
使っていると思われます。
コンディションがいいため、色の鮮やかさがよくわかりますね。
縮緬のランドオブアロハと同じ頃にプリントされたものでしょう。
アロハ貿易ならではの、「超絶多色重ね」による逸品と言えるでしょう。
30万円持っていたら、ぜひ欲しいところですね。
さて、今回の本題に移ります。
前回のブログ
「リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その70」
https://vintage-aloha-shirt.blog.ss-blog.jp/2021-05-28-1
で、アルフレッド・シャヒーンの話題だったので、
今回はそれにちなんでシャヒーンをヤフオクで探すことにしました。
まず最初は、こちら ↓ などはいかがでしょうか?
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e493346280
織ネームは「ホアロハ」ですが、「サーフン・サンド」の織ネームが付いたものもあり、
おそらく「サーフン・サンド」製なのでしょう。
ボンバックスの花が描かれていると言われていますが、
正しくは「レフア」の花のようです
(見た目が非常に似ていますが、系統的には異なる種のようです)。
サーフン・サンドが自社プリント工場を確立する前の1950年頃に
米国本土のプリントメーカーに発注したレーヨン抜染生地が使われています。
つまりシャヒーン(サーフン・サンド)では珍しい、初期の、レーヨンの製品です。
もう1つ、こちら ↓ もレーヨン製のシャヒーンになります。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s822343542
オークションはちょうど終了してしまいました。
織ネームは「シャヒーンズ・オブ・ホノルル」になっています。
この配色のプリントは、抜染ではなくオーバープリントのようですが、
配色(地色が紺、黒、赤など)によっては抜染のものもあるかもしれません。
1950年前後の製品でしょうか。
続いてのご紹介は、こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j734465666
以前にも一度ご紹介したことがあるシャツですが、
最近再出品されていました。
織ネームは「サーフン・サンド」です。
「ハンド・プリンティド・イン・ハワイ」という表示があり
(この表示自体非常に珍しいものです)、
自社プリントであることがわかります。
柄は「サメ」の顔と歯を組み合わせた、非常に珍しいものです
(サメ柄のアロハシャツというのは、筆者は他に見たことがありません)。
ボタンが尿素ボタンを使っているところからも、
サーフン・サンドでもかなり早い時期のものだと思われます
(普通はココナッツボタンが使われています)。
かなり高額の出品ですが、希少性から言っても古さから言っても、
まあ、仕方がないかなと思います。
そして、こちら ↓ です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w474889347
織ネームは「アンドレード」になっていますが、
「サーフン・サンド」とのダブルネームですね。
裏側にはロイヤルハワイアンホテルとモアナサーフライダーホテルの2つが
書かれているところから、1952年頃の製品と思われます
(モアナホテルの隣にサーフライダーホテルが作られたのは1952年なので、
それ以降の製品であることは確かなのですが、
サーフン・サンドでシルクのプリントが作られるのもごく短期間なので、
工場が本格的に操業を始めた1952年か、その1~2年後くらいまででしょう)。
絵のタッチはかなり雑ですが、
ノスタルジックな感じとごちゃまぜなところが個人的には好きです。
もう1つ、こちら ↓ もシルク・プリントです。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n436540674
織ネームが欠損していますが、この柄もシャヒーンズかサーフン・サンドの
織ネームが付いていたと思われます。
絵のタッチは異なりますが、これも、ハワイ的な要素がてんこ盛りになっていて、
かなりいい雰囲気です。
ボタンはココナッツボタンです。
そして再びコットンの、こちら ↓ 。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b548391948
織ネームは「ペラコ・スポーツマスター」という非常に珍しいもの
(専門書などにも掲載されていない織ネームで、筆者も初見)になります。
しかしながら、この柄は、サンサーフでも復刻している有名柄です。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l591716119
1957年に作られた柄です。
両社を比べると、ヨークにカヒリが、袖に人物が、出てきているところが、
イレギュラーな感じがしますね。
おそらくシャヒーンズの製品であったら、サンサーフのような生地取りをするでしょう。
そう考えると、生地だけシャヒーンから買い、別のところで裁断し縫製した、
と推測されます。
さらには、こちら ↓ 。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u290616140
織ネームは「シャヒーンズ・オブ・ホノルル」で、
ボタンはココナッツボタンです。
専門書にも掲載されている有名柄で、
1955年頃の製品になります。
最後はこちら。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b469813271
織ネームは「アルフレッド・シャヒーン」です
(珍しいタイプです)。
柄自体は1950年代から長期間プリントされている定番的なものなので、
このシャツがいつぐらいのものか特定するのは難しいですが、
袖付けが巻き縫いなので、1950年代のものでしょうか?
襟にステッチが入っているのは珍しいですね。
ボタンはおそらく後から交換されたものでしょう。
シャヒーンは面白い柄が多くて、奥が深いです。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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