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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その47 1930年代~1945年の男性服:アロハシャツ(3) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、「1930年代~1945年の男性服」、
特に「アロハシャツ」について語られています。


『第4章「1930年代~1945年

  男性服:アロハシャツ(3)

 ジョージ・ブランジエとそのパートナー、ナット・ノーフリートは、
彼らの会社ブランフリート(のちのカハラ・スポーツウェア)を1936年に始め、
アロハシャツの前身である、着物地のシャツを発売した。

ちなみにそのような着物地のシャツはほかでも売られていたものである。

そうしたシャツは、日系人の母親が、学校に通う子供たちのために、
シルクや縮緬の着物をバラした布地から作ったものだと伝えられている。

同様に、私立学校高学年の生徒たちが、
特別な社交活動で着るために明るい色の着物地で仕立てたシャツを着始めた
という話も存在するが、
最も一般的な説明は、複数の家族が特別な行事用のお揃いのシャツを、
明るい色の着物地で仕立ててもらったというものである。』




1936年の創業直後の「着物地のシャツ」がどのようなものだったかは
写真などがないため定かではないが、
カハラの「着物地の女性用水着」 ↓ がコレクターのサイトで紹介されていました。

Kahala-Playsuit.jpg

カハラの最初期(1936~37年頃)のアロハシャツには、
これと同じような着物地が使われたのではないかと筆者は推測します
(これは水着なのでコットンでしょうか?)。



そのあとの記述は「アロハシャツの起源」に関するものですが、
ここでは、「古着物リサイクル説」、「社交活動着仕立て説」、
「家族行事着仕立て説」の3つが紹介されています。

リンダ・アーサー氏は3番目の説が「最も一般的な説明」だと述べていますが、
筆者は2番目の説(エラリー・チャンが新聞のインタビューで語っていた話)が
もっともありそうなものだと考えています。

ただし、本当のところはわかりません。



(次回に続く)

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