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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その25 1930年代~1945年の文化的背景(3) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、「1930年代~1945年の文化的背景」に関する部分です。



『第4章「1930年代~1945年

  文化的背景(3)

 1930年代に、観光業がハワイの主要産業となり、
またハワイに駐屯する米国軍の関係者が増加したことも相まって、
ハワイは世界的に知られるようになった。

設立からすでに30年経つハワイ政府観光局は、
1930年代までには、ハワイをもっぱらロマンチックな旅行先として宣伝していた。

ハワイには色がよく似合う。

1930年代にはすでにたくさんあった宣伝用印刷物では、
ハワイの魚や花に見られるような強烈な色が大げさに宣伝された。

花は頻繁に称賛され、
例えば「ハワイの花の中で最も霊妙なのは、繊細な月下美人です。
それは夜にのみ咲くのです。」といった具合であった。』




月下美人は通常「ナイト・ブルーミング・シリウス(セレウス)」と呼ばれますが、
上の例では「ムーン・ウォーシッピング・シリウス(セレウス)」と表現されています。
「月を崇めるシリウス」という感じでしょうか?
1930年代の呼び方なのかもしれませんね。

ビショップ博物館の学芸員、デソト・ブラウン氏が、
著書「ハワイ・リコールズ」の中で、上の記述と同じ部分を引用しているので、
その部分をご紹介しておきます。

月下美人.jpg

Hawaii Recalls.jpg

(アマゾンより引用)



ナイト・ブルーミング・シリウスは、その後もハワイ柄によく使われる
定番モチーフとなりました。

以前にご紹介した、パリ・ハワイアンの、こちら ↓ などもそうですね。

s-DSCN5981.jpg

(筆者コレクションより)





(次回に続く)

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