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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その23 1930年代~1945年の文化的背景(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

今回から第4章「1930年代~1945年」に入りますが、
まず最初に、その「文化的背景」が語られます。



『第4章「1930年代~1945年

  文化的背景(1)

 1930年代から第二次世界大戦終結までの時期は、
ハワイのテキスタイル・デザインが移り変わってゆく時期であった。

デザインの移り変わりは、
輸入品(主にアジアからの輸入品)が手に入りやすかった時代から、
住民の帰属意識が変わっていった
(訳注:出身民族への帰属意識から米国への帰属意識へと変化した)時代へと
移り変わった結果である。

19世紀の労働者の移住から始まった民族混交は、
必要性と異民族間結婚を通して安定し始めていた。

異なる民族グループが統合し始め、
血筋よりもむしろ文化や地元意識に根ざした、
ハワイアンという言葉が意味するものを再定義する結果となった。

異なる民族同士が協調しようというこの感覚は、
プランテーションの過酷な環境下での生活の必要性から生まれたのである。』




(次回に続く)

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