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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その11 20世紀初頭 布地と服の生産(4) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在は、第3章「20世紀初頭」の、「布地と服の生産」という部分を翻訳しています。



『第3章 20世紀初頭

  布地と服の生産(4)

 1922年に2つの衣料品工場がオープンしたが、
どちらも労働着(ワーク・クロージング)を作る工場であった。

ユニオン・サプライ社は、
ハワイの労働者用のワーク・パンツやオーバーオールのほか、
軍用の制服も作っていた。

一方ハワイ・クロージング・マニュファクチャリング社は、
同社のトレードマークにもなっているセイラー・モクや、
左右縦方向にボタンが付いたフォール・フロントのデニム製ベルボトム・パンツのほか、
プランテーション労働者用の労働着も作っていた。

これらはセーラー・パンツに似たデザインであった。

セイラー・モクは(訳注:本来は労働着であるが)
カジュアル・ウェアとして着られることが多く、
パラカ・シャツや、
シンプルなアジア風デザインのコットン製プリント・シャツに組み合わされた。』



ユニオン・サプライ社とハワイ・クロージング・マニュファクチャリング社は
ファンダバーク教授の本でも触れられていましたが、
ハワイの最初の衣料品メーカーです。

特にユニオン・サプライ社は、
のちにヴィンテージ・アロハシャツも手掛けたので、
アロハシャツの歴史においても重要なメーカーです。

上の記述について少し補足しておくと、
「左右縦方向にボタンが付いたフォール・フロント」というのは、
こんな ↓ デザインのことを指します。

007592_01.jpg

https://www.historicalemporium.com/store/007592.php より引用)



(次回に続く)

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