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ハワイの衣料品製造業の歴史 その50 1936年 「アロハ」という商標が登録された(中編) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本の翻訳が続きます。


今回も、引き続き、キング・スミスに関する記述です。
『定本ハワイアンシャツ』などでも紹介していますが、
「アロハシャツ」の商標登録にまつわる話です。
少し長いため、3回に分けてご紹介します。

 『1936年 「アロハ」という商標が登録された(中編)

   1937年10月21日、エラリー・J・チャン氏は、
  ハワイ準州の出納官の事務所で、織ネームの申請書を提出し、
  そこには織ネームの「写しそのもの」が含まれていた。
  それは、1936年に彼が商標を登録したのと同じやり方であった。
  その織ネームには、傾いたヤシの木の絵と次のような言葉が記されていた。

   ”ハワイのスタイルで作られた
         アロハ
         シャツ
         ハワイ製”
   次の説明は、登録証明書の文面の一部である。

   ”申請には、その申請にあたって名前を記載した申請者、
   エラリー・J・チャンの宣誓を伴っており、
   その彼が、先述の織ネームの、唯一でオリジナルの所有者であることを
   証明するものである。色やデザインなど、
   あらゆる種類の、男性、女性及び子供のシャツに直接つけられた
   織ネームがこれに該当する。”

  その登録証明書は、”くだんのエラリー・J・チャンが、
  くだんの織ネームをハワイ準州全域において、
  効力発生の日から20年の間排他的に使用することを承認するもの”であった。
  証明書には、ハワイ準州出納官代理の、1937年10月26日付のサインが入っている。』


  アロハシャツ 織ネーム1.png

  ヤフオク golgo119119さんの出品物.jpg
(ヤフオク golgo119119さんの出品物より)

 この織ネーム↑ が、「アロハ」ブランドの最初のものという説明が
ときおりあるが、下段が「Created by King-smith」となっており
上の文章にあるように「made in Hawaii」となっていないため、
もう少し新しいバージョン、おそらく第二次世界大戦後の織ネームではないかと
筆者は考えている。


(次回に続く)

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