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ハワイの衣料品製造業の歴史 その33 1934年 第5回ハワイアン・プロダクツ・ウィーク(前編) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本の翻訳が続きます。


 『1934年 第5回ハワイアン・プロダクツ・ウィーク(前編)

   1934年、地元の製造業者の展示に80のブースが使われた。
  出展した会社の中には、
  ミッド・パシフィック・ドレス・マニュファクチャリング株式会社と
  セイラー・モク・プロダクツ株式会社の姿もあった。
  この年のハワイアン・プロダクツ・ウィークに出展された製品の写真には
  各社のブースの上に看板が写っている。
  1934年5月2日付ホノルル・スターブリトゥン紙には、
  ハワイアン・プロダクツ・ウィークの記事と広告が
  1ページにわたって掲載されており、
  その中には海水パンツのイラストがあった。
  また、セイラー・モク・プロダクツ株式会社に関する記事と写真があり、
  その写真には次のような見出しと文章が添えられていた。
  ”セイラー・モクが作られているところ。”
  ”ノース・キング通りとオースチン・レーンの角にある
  セイラー・モクの工場の様子。この工場には、
  1日60ダースの衣料品を作り出すことのできる52人の従業員が働いている。”
  一方、記事には次のようなことが書かれていた。

    ”セイラー・モク・プロダクツは1922年以来、
   ずっとハワイで製造している。最初は
   ハワイアン・クロージング・マニュファクチャリング社という社名だったが、
   最後の2年間は会社の改組に伴って、
   セイラー・モク・プロダクツ株式会社という名になった。”

    ”セイラー・モク・プロダクツが
   ハワイの市場に最初に紹介されて以来ずっと、
   同社の歴史は着実な成長の歴史であった。
   今日、現代的な工場では52人が働き、
   さまざまなセイラー・モク衣料を1日60ダース以上生産する能力がある。
   場所はノース・キング通りとオースチン・レーンの角にある。” 』

海水パンツ2.jpg
(画像はイメージ。筆者コレクションより)


 前年(1933年)のハワイアン・プロダクツ・ウィークで
「セイラー・モク・プロダクツ株式会社は、水着を打ち出しているのでは?」と
前回のブログで書きましたが、
この年(1934年)の新聞の特集記事の中に、
「海水パンツのイラストがあった」と書かれているところを見ると、
この年も、やはり水着がクローズアップされているようです。

 1934年と言えば、世界恐慌に始まる不景気がだんだん持ち直してきた時期に当たり、
水着を買って海に出かける人が、ハワイでも増えてきているのでは?と
筆者は想像します。



(次回に続く)

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