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ハワイの衣料品製造業の歴史 その15 1929年 ”リゾートファッション”が輸入された [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本の翻訳が続きます。


『1929年 ”リゾートファッション”が輸入された

  『パラダイス・オブ・ザ・パシフィック』誌1929年12月号に掲載された
  リバティ・ハウスの広告からの抜粋は以下の通り。

   ”リゾート・ファッション”

   ”・・・略・・・ 賢い女性旅行者なら、旅を楽しむには
   それにふさわしい服がなくてはならないとご存知でしょう。
   私どもは地元のお得意様やホノルルを訪れている方々のために、
   おしゃれなリゾートの服、タウンの服、そして旅行の服を、
   ファッションの大集積地からホノルルへと
   79年間ずっとお取り寄せしてきました。”

  1920年代の最後の年になってもなお、地元の衣料品生産は、
  主として地元住民に狙いをつけたままだった。』


ハワイを代表する高級百貨店(高級衣料品店)であるリバティ・ハウスは
1929年でも、ハワイで作られた服ではなく、
ニューヨークやパリなどから輸入した服を販売していたようです。

また、リゾートファッションというタイトルですが、
現在の「リゾートウェア」という言葉からイメージされるような、
「トロピカルな色や柄」の服ということでは、おそらくなく、
ニューヨークやパリのようなところで流行しているスタイルの服の中から、
リゾートで着られそうな素材を使った、
(比較的フォーマルな)ドレスのようなものを選んで販売していた、
のではないでしょうか。

そして、男性向けの服は、相変わらず、白い麻のスーツなどで
アロハシャツのような、トロピカルな柄の服は
まだ売っていなかったのではないかと筆者は考えています。


(次回に続く)
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