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ハワイの衣料品製造業の歴史 その1 まえおき [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

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(筆者コレクションより)

今回から、新しいシリーズの連載を始めます。
これまでは、筆者が過去に執筆した本や雑誌記事の再録が多かったですが、
今回からは未発表の原稿になります。

ハワイ大学の教授・Fundaburk氏が何十年も前に著した
『The Garment Manufacturing Industry of Hawaii(ハワイの衣料品製造業)』
という本(冊子)を、少しずつ翻訳しながら紹介していきたいと思います。

この本は、アロハシャツの歴史を扱った洋書『Hawaiian Shirt Design』の中に
参考文献として紹介されているのを見つけて以来ずっと探していたのですが、
全く見つからない幻の書でした。

それもそのはず、タイプで打った論文をまとめただけの、
「冊子のような体裁の書物」でした。
それを、ハワイ大学の図書館でようやく見つけ(絶叫!歓喜!)、
「アロハシャツに関する」と思われるところをコピーして長期間保存しておりました。
非常に貴重な文献で、本邦初公開です。
ご期待ください。

なぜこの本がすごいのか?価値があるのか?
それは、ビンテージアロハ黄金期(1950年前後)のことが、
ほぼリアルタイムで語られている(執筆時期はおそらく1960年前後)からです。

歴史というものはなんでもそうですが、時間がたつと、
事実がゆがめられ、真実とは異なることが語られていくものであり、
アロハシャツの歴史もまたしかりです。
(某メーカーや古着屋さんの話をすべて信じてはいけません)
ですから、当時の事情がかなり正確にわかる、「(ほぼ)一次資料」として貴重なのです。

まえおきはこのくらいにして、次回から少しずつご紹介していきます。

なお、翻訳しながらの連載のため、毎日アップできるかわかりませんし、
展開が遅い(同じ年の話が長く、なかなか先に進まないなど)と
お読みの皆さんも飽きてしまうでしょうから、
時々はほかの話題も入れていこうと思っています。
(次回に続く)
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