ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ（264）新出品のアロハシャツ

本日は週末なので、
恒例の「ヤフオクで見かけた
ヴィンテージアロハシャツ」を、
お届けします。

今回は、
「新出品のアロハシャツ」を
ご紹介します。
スペシャルなものなので、
細かく見ていきます。

こちら　↓　です。













https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1090785937

マトソンラインの客船
「ルアライン号」にまつわる
人々をストーリー仕立てで描いた
チャップスイ柄です。

客船「ルアライン号」と、
船が到着するアロハタワー、
ギャングウェイ
（乗船下船するためのタラップ）
から下船する観光客たち、
彼らにレイを売ろうとする
レイセラーたち、
車に乗っている人々、
その行き先だと思われる
ロイヤルハワイアンホテルと、
そこで料理をふるまうシェフ、
滞在中のゴルフプレイや
ヨット遊び、浜辺での寝そべり、
海で見られるキヒキヒなどの魚、
サーファーやフラガール
という風に、
ハワイへの船旅と
そこでの滞在を、
絵と文字で説明してくれている
わけです。

織ネームを見ると
製造はカハラですが、
販売は
「ロイヤルハワイアンホテル」に
出店していた「アンドレード・
リゾートショップ」だったことが
わかります。

裏面の生地の耳には
「Royal Hawaiian -
Kahala Prints - Designed and
Created in Honolulu」
という文字が記されています。
これもかなりスペシャルです。

つまり同ホテルでしか
売られていなかった（であろう）、
特別な品だと想像できます。
そこに泊まった人なら
思い出の品として１着
買いたくなったことでしょう。

素材はレーヨン、
プリントは抜染、
ボタンはココナッツ製です。


ちなみに、同じ柄の色違い
（黄色地）が洋書「Hawaiian
Shirt Designs」のP132に
掲載されています
（織ネームも、生地の耳の文字も
　全く同じです）。

そして筆者は広告を調べた結果、
この柄が1949年の柄であることを
見つけました。

モチーフを組み合わせて
ハワイの魅力を見せる
チャップスイ柄は、
1940年代末に
多く作られていたと
筆者は考えていますが、
この柄の場合も
それが当てはまるわけです。


出品価格はお高めですが、
価値のあるシャツでは
ないでしょうか？



今回はこの辺で。



（次回に続く）

タグ：チャップスイ柄 マトソンライン ルアライン号 アンドレード・リゾートショップ カハラ ヴィンテージ・アロハシャツ アロハシャツの歴史