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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その206 織ネームと価値(4) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は、「織ネームと価値」についてです。



『第11章「織ネームと価値」(4)

 ヴィンテージ・クロージングを値踏みすることは困難である。

なぜなら同じものは2つないからである。

それと同時に、地方ごとの市場は、
服が売れる価格という点において激しく異なってもいる。

一般に日本は、アロハ服が最も高額な市場であり、
その次がハワイである。

同等に扱うため、この本で服の価値を決める際、
私は、ハワイで見るであろう価格を使っている
(訳者補足:この本には多くのアロハ服の写真が掲載されているが、
 そこに価格も添えられている)。

また全ての服は最良のコンディションと望ましいサイズであると仮定して
見積もってもらうことで、価格の競争が起こる状況を均一にした。』



「一般に日本は、アロハ服が最も高額な市場であり、
 その次がハワイである。」
と書かれていますが、決してそんなことはないというのが
筆者の見方です。

筆者は、ロサンゼルス(メルローズ)の古着店や
フリーマーケット(ローズボール)、
ハワイのベイリーズくらいでしか
ヴィンテージのアロハ服(アロハシャツ)を見たことがないので、
公平な比較とは言えないかもしれませんが、
日本が最も安く、その次がロサンゼルスであり、
ハワイ(=ベイリーズ)は最も高いという印象を持っています
(もちろん、そのときどきの為替レートによっても変わってくるでしょうが)。

日本(特に東京)には古着屋さんが圧倒的に多いですし、
古着やヴィンテージウェアが広く普及しているので、
こなれた価格帯のものが相対的に多く並んでおり、
全体としてみると安く感じるのだと思います。

それにしてもベイリーズは高すぎます!
以前行ったとき、レジの横にニコラス・ケイジの写真が飾られていましたが、
彼のような、金に糸目を付けないお金持ちが買いに来るから、
高い値付けをしてもそこそこ売れるのでしょうね。

(いま、検索してみたら、なんと、その写真をブログでアップしている方がいました。
 引用させてもらいましょう。こちら ↓ です)

o0800060013707741662.jpg

https://ameblo.jp/kawaiihawaiitour29/entry-12184593479.html





(次回に続く)

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