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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その199 1980~90年代の男性服(7) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本の翻訳をお届けしています。

現在の話題は「1980~90年代の男性服」についてです。



『第9章「1980~90年代:ハワイの文化復興とレトロ・スタイル

 男性服(7)

 1990年代と共に、アロハ服における新時代がやって来た。

すなわち1990年代のアロハ服は、
1940~50年代の有名プリント柄を復刻することに
幾分頼っているのである。

しかしながら、ハワイ柄の中には
新しいスタイルや新しいコンセプトが突然湧き出てきたようにも見える。

その変化というのは、アロハ服から、
ハワイ的なセンスを備えたリゾートウェアへの変化である。』




1990年代のハワイでヴィンテージ柄の復刻が出てきたのは、
ハワイ内での自発的な動きというよりも、
日本でのヴィンテージ・レプリカブームからの影響が大きいと、
筆者は考えます。

例えばアヴァンティシルクは、本来はレーヨン地だったヴィンテージ柄を、
(多くの人が高級だと感じる)シルク地に載せるという手法で人気となりました。
以下のような柄ですね(織ネームから1990年代頃の製品と推測します)。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c846058891

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u1007338324

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1005925059


そのような流れの一方で、1990年代には
「新しいスタイルや新しいコンセプトのハワイ柄も出てきた」と
アーサー氏は述べています。
具体的にどのような柄を指しているのかは今一つはっきりしませんが、
例えば以下のような柄ではないかと推測します。どれもカハラのシャツです
(織ネームから1990年代頃の製品と推測します)。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s662867784

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d431555350

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e519060496

どれも、ハワイ的なモチーフを取り入れながら、
ヴィンテージにはない明るさやポップさを感じさせます。
特に最後のシャツは、独特のタッチが魅力のジョン・セバーソン
(サンサーフも依頼していますね)の作品です。



(次回に続く)

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