ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(90)月下美人柄 [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
本日は週末の日曜日なので、翻訳はお休みして、
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今日はまず、こんな ↓ ヴィンテージ・アロハシャツをご紹介しましょう。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t798247116
レーヨン抜染の月下美人柄になります。
ブランドは「マリヒニ」で、ボタンはドーム型のマーブルボタンです。
この柄に描かれた花は、日本語では月下美人、
英語では「ナイト・ブルーミング・シリウス(セレウス)」と呼ばれますが、
正確には月下美人とは近縁種ですが異なる種のようで、
「ヒモサボテン」というもののようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A2%E3%82%B5%E3%83%9C%E3%83%86%E3%83%B3%E5%B1%9E
(ウィキペディアより引用)
月下美人の花はこちら ↓ 。
(ウィキペディアより引用)
確かに茎の部分が「ヒモ」のように平べったい「サボテン」で、
上のシャツに描かれた花と茎は月下美人ではなくヒモサボテンのようです。
さて、筆者は、この柄の色違いを所有しているのでお見せしましょう。
(筆者コレクションより)
ブランドは同じマリヒニです。
そして今回、非常にそっくりな柄が存在することに気が付きました。
それが、こちら ↓ です。
(筆者コレクションより)
同様に、レーヨン地に抜染プリントでヒモサボテンが描かれており、
ブランドは「バークタウン・オブ・ハリウッド」で、
ボタンは白の尿素ボタンです。
どちらも「レーヨン抜染」なのですが、
プリントする手法が少し異なるのです。
どういうことか説明しますので、こちら ↓ の比較画像をご覧ください。
左がマリヒニ、右がバークタウンです。
マリヒニのほうは、花の輪郭線に沿って「大きく」、白抜きし、
その白い部分の上から、花弁などのディテールを薄いグレーでプリントしています。
一方バークタウンのほうは、花の輪郭線だけでなく、
花弁のシワなどを彫りこんだ型で白抜きしてから、
薄いグレーでプリントしているのです。
その結果、バークタウンのほうは赤い細かな線が描かれ、
マリヒニより立体的に(奥行きがあるように)見えるわけです。
筆者も今回細かく観察してみて、同じ抜染でも、こんなに違うことに驚きました。
さて、詳細研究はこれくらいにして、
ヤフオクで見つけた、ほかの月下美人(ヒモサボテン)柄をご紹介します。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/488400850
こちらもレーヨン抜染で、
織ネームは「メイド・イン・カリフォルニア」で、ボタンは白の尿素ボタンになります。
月下美人(ヒモサボテン)の花だけが描かれ、サボテンの茎の部分はありません。
そしてもうひとつ。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j650253393
こちらもレーヨン抜染ですが、配色がもう少しカラフルです。
ブランドは「カピストラーノ」で、ボタンは赤の尿素ボタンになります。
これも月下美人(ヒモサボテン)の花だけが描かれ、サボテンの茎の部分はありません。
同じ柄の色違いがありますのでご紹介しておきます。
(筆者コレクションより)
ブランドは「ブレントウッド」です。
よく見比べると、(ポケットがあって少しわかりにくいですが)
カピストラーノはツーウェイ
(柄の向きが、左右で、上向きと下向きの反対方向)になっていますが、
ブレントウッドはワンウェイなので、
カピストラーノのほうが柄に変化が感じられますね。
最後にもう1つ。
(筆者コレクションより)
レーヨン縮緬の生地に、月下美人(ヒモサボテン)と風景が描かれています。
ブランドは「パリ・ハワイアン・スタイル」で、ボタンは竹ボタンです。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
週末恒例の「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
今日はまず、こんな ↓ ヴィンテージ・アロハシャツをご紹介しましょう。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t798247116
レーヨン抜染の月下美人柄になります。
ブランドは「マリヒニ」で、ボタンはドーム型のマーブルボタンです。
この柄に描かれた花は、日本語では月下美人、
英語では「ナイト・ブルーミング・シリウス(セレウス)」と呼ばれますが、
正確には月下美人とは近縁種ですが異なる種のようで、
「ヒモサボテン」というもののようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A2%E3%82%B5%E3%83%9C%E3%83%86%E3%83%B3%E5%B1%9E
(ウィキペディアより引用)
月下美人の花はこちら ↓ 。
(ウィキペディアより引用)
確かに茎の部分が「ヒモ」のように平べったい「サボテン」で、
上のシャツに描かれた花と茎は月下美人ではなくヒモサボテンのようです。
さて、筆者は、この柄の色違いを所有しているのでお見せしましょう。
(筆者コレクションより)
ブランドは同じマリヒニです。
そして今回、非常にそっくりな柄が存在することに気が付きました。
それが、こちら ↓ です。
(筆者コレクションより)
同様に、レーヨン地に抜染プリントでヒモサボテンが描かれており、
ブランドは「バークタウン・オブ・ハリウッド」で、
ボタンは白の尿素ボタンです。
どちらも「レーヨン抜染」なのですが、
プリントする手法が少し異なるのです。
どういうことか説明しますので、こちら ↓ の比較画像をご覧ください。
左がマリヒニ、右がバークタウンです。
マリヒニのほうは、花の輪郭線に沿って「大きく」、白抜きし、
その白い部分の上から、花弁などのディテールを薄いグレーでプリントしています。
一方バークタウンのほうは、花の輪郭線だけでなく、
花弁のシワなどを彫りこんだ型で白抜きしてから、
薄いグレーでプリントしているのです。
その結果、バークタウンのほうは赤い細かな線が描かれ、
マリヒニより立体的に(奥行きがあるように)見えるわけです。
筆者も今回細かく観察してみて、同じ抜染でも、こんなに違うことに驚きました。
さて、詳細研究はこれくらいにして、
ヤフオクで見つけた、ほかの月下美人(ヒモサボテン)柄をご紹介します。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/488400850
こちらもレーヨン抜染で、
織ネームは「メイド・イン・カリフォルニア」で、ボタンは白の尿素ボタンになります。
月下美人(ヒモサボテン)の花だけが描かれ、サボテンの茎の部分はありません。
そしてもうひとつ。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j650253393
こちらもレーヨン抜染ですが、配色がもう少しカラフルです。
ブランドは「カピストラーノ」で、ボタンは赤の尿素ボタンになります。
これも月下美人(ヒモサボテン)の花だけが描かれ、サボテンの茎の部分はありません。
同じ柄の色違いがありますのでご紹介しておきます。
(筆者コレクションより)
ブランドは「ブレントウッド」です。
よく見比べると、(ポケットがあって少しわかりにくいですが)
カピストラーノはツーウェイ
(柄の向きが、左右で、上向きと下向きの反対方向)になっていますが、
ブレントウッドはワンウェイなので、
カピストラーノのほうが柄に変化が感じられますね。
最後にもう1つ。
(筆者コレクションより)
レーヨン縮緬の生地に、月下美人(ヒモサボテン)と風景が描かれています。
ブランドは「パリ・ハワイアン・スタイル」で、ボタンは竹ボタンです。
今回はこの辺で。
次回をお楽しみに。
(次回に続く)
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