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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その8 20世紀初頭 布地と服の生産(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本を翻訳する、新シリーズをお届けしています。

現在は、「20世紀初頭~布地と服の生産」という部分を翻訳しています。



『第3章 20世紀初頭

  布地と服の生産(1)

 20世紀初頭には、織って作られた布地が既製品で出回っていたため、
もはやカパ(訳注:樹皮を棒でたたき伸ばして作られた布。タパとも呼ばれる)は
作られなくなっていた。

浴衣地として知られる日本の防染の絣のほかに、
アジア柄のコットン・プリント生地が最もよく使われた。

このようなコットン生地は西洋式の服と日本の着物の両方に使われた。

さらに、ロー・シルクと羽二重もまた、日本から輸入されたものである。

コットン生地、特にキャラコ(訳注:モスリンより目の粗いプリントの綿織物)や
小さな模様が入ったコットン・プリント生地は
米国本土から輸入され、ハワイで好まれた布地であった。

日本からの着物や、
中国からのチャイナ・ドレスやクーリーシャツ(訳注:中国式の立ち襟シャツ)は
1930年代までに、ハワイでも見られるようになった。』




(次回に続く)

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