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リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その5 20世紀初頭の文化的背景(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた
『20世紀のアロハ服』という本を翻訳する、新シリーズをお届けしています。

今回は、「20世紀初頭の文化的背景」に関する部分を翻訳していきます。

なお、この部分は第3章となり、本来ならその前に第2章があるのですが、
第2章は「19世紀のハワイの歴史的背景」について論じられた部分で、
その後の理解にあまり必要ではないだろうと筆者が判断したため
省略することといたします。


『第2章 ハワイの服飾

  歴史的背景

   (略)


 第3章 20世紀初頭

  文化的背景(1)

 20世紀初頭は、ハワイでの文化的な違いが表れ始めた時期である。

その前の世紀が始まった頃の住民はハワイアンばかりだったが、
20世紀初頭になると、ハワイの住民はもはやハワイアンばかりではなくなった。

住民の中には白人のビジネスマンとその家族もおり、
彼らがハワイの経済や、サトウキビ及びパイナップルのプランテーションを
動かしていた。

またプランテーションに労働者を送り込むために、
日本、中国、朝鮮、ポルトガル、沖縄、フィリピンから
移民労働者が連れてこられた。

20世紀初頭のハワイにいた多くの人々にとって生活は過酷なものであった。

社会階級の底辺にいる人々にとって、
プランテーションでの生活は残酷であったと報告されている。

仏教の伝道師たちが1889年にハワイに来たとき、
彼らは、労働者たちが士気をくじかれ
残酷な扱いを受けているのを目にした。』



前章の第2章では、19世紀の歴史的背景、すなわち、
ハワイ王朝の流れや、
宣教師がハワイに入ってきたことや、
彼らが女性用の衣服を持ち込んだことなどが語られています。

ただ、20世紀のハワイ服を見るうえでそれほど必要ではないと判断したので、
省略しました。

また、第3章の、今回の翻訳部分も、
この後に続く「20世紀初頭のハワイの服飾史」の、文化的背景なので、
あまり必要ではないような気もしましたが、
アロハシャツの柄でも見られるような「文化的ミクスチャー」が
ハワイで生まれた理由/背景のようにも思えたので、
念のため翻訳することにしました。



(次回に続く)

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