SSブログ

リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』その2 はじめに(1) [リンダ・アーサー著『20世紀のアロハ服』]

元ハワイ大学教授のリンダ・アーサー氏が書いた『20世紀のアロハ服』を
翻訳しています。

翻訳の第1回目となる今回は「はじめに」という導入部の翻訳となります。

あまり必要ではないと筆者が判断したところは多少省略してお届けします
(そのような部分は(略)、(中略)などと記述します)。



『第1章 アロハ服

   はじめに(1)

 (略)
 アロハ服は、ハワイ柄の生地に見られる色鮮やかな花柄や、
ハワイという熱帯の環境に適合するように発展した独特な衣料品の形などに特色を持つ
衣服の一形態である。

アロハ服に該当するのは、ハワイで着られる伝統的衣料品四タイプである。

すなわち、女性が着るホロク、ムームー、ホロムーと、
男性が着るアロハシャツである。

しかも現在では、女性のアロハ服の進化版も出てきている。

それは世界的な影響力を持っていて、
より一般的にはリゾート・ウェアと名付けられている。

多数民族のいない多文化社会であるハワイでは、
アロハ服は、人々を、独特な熱帯の土地と結びつける統合の象徴として着られている。

アロハ服は毎週金曜日に着られている。

毎週金曜日はアロハ・フライデーである。

さらにアロハ服は、西洋式の服よりも正装であると考えられており、
教会や特別な催しに行く際に着られる。

また、洗礼式、卒業式、結婚式、葬式といった人生の通過儀礼の場でもよく見られる。』



最初に補足しておきますと、
書名にもなっている「Aloha Attire」を「アロハ服」と訳すことにしました。

「Attire」は「服装、盛装」のような意味の、固い言葉のようで、
「アロハな盛装」「ハワイの服装」のような訳語にしようと思ったのですが、
今回の「はじめに」の部分を読んでみると、
ハワイの服装一般を紹介するというよりも、
ハワイに特有の「4種類の伝統的な衣料品」を「Aloha Attire」と名付けているので、
「アロハ服」とでも呼んだ方が、語呂もいいですし、わかりやすいかなと思った次第です。

ですので、今後、この本で「アロハ服」という言葉が出てきたら、
それは、「女性が着るホロク、ムームー、ホロムーと、
男性が着るアロハシャツ」の4つの服のことだと思い出してください。

そして、「ホロク、ムームー、ホロムー」の話題に重点が置かれるでしょうから、
専門的になりすぎたり、筆者が不要だなと感じたりした部分は適度に省略することを
予めご了承ください
(今回も冒頭で、あまり関係のない話が出てきてわかりにくくなりそうだったため、
 いきなり省略しました)。

もちろん、「アロハシャツ」に関する部分(あまり多くはないと思いますが)は、
省略せずにご紹介していきます。



(次回に続く)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ファッション

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。