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ハワイの衣料品製造業の歴史 その292 「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(6) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は「『メイド・イン・ハワイ』というレーベルの開発と承認」について
まとめた部分をご紹介しています。



「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(6)

 1955年に百貨店ローズ・オブ・シアトルは
ハワイ製衣料の全面広告を出した。

以下がその広告文からの抜粋である。

  ”ハワイの島々から着想を得た、
  当店の輸入パウ・ハナ・プリントについて。

  このパウ・ハナ・プリントはハワイから輸入されたものですが、
  家族みんなで着られる、一連のコットン製の浜遊び着に仕立てられており、
  それはあたかも、米国の出不精の人々をハワイへと誘っているかのようです。” 』




ローズ・オブ・シアトルは、1927年にできた百貨店で、
ちょうど1950年頃の写真があるので、ご覧ください。

rhodes_streetscene-1950s-s.jpg

(PSTOSのHPより引用)

また、the department store museumにも写真がありましたので、ご紹介します。

rhodes+seattle.jpg

rhodes+seattle+int.jpg

http://www.thedepartmentstoremuseum.org/2010/11/rhodes-of-seattle-seattle-washington.html


「パウ・ハナ・プリント」というのがどのような柄だったのかは不明ですが、
「パウ・ハナ」とは「仕事のあと」という意味なので、
仕事のあとのウキウキ気分を描いた、楽しい柄であろうと、筆者は想像します。

家族みんなで着られるように、
男性物・女性物・男児物・女児物が全て作られていたとも書かれています。

この当時は、1つのプリント柄で、
老若男女向けの様々な形の服が作られるのが普通でした。
そのため、例えば婦人服や子供服を見たら、
「これと同じ柄のアロハシャツがあるに違いない」と推測できるわけです。




(次回に続く)

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