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ハワイの衣料品製造業の歴史 その289 「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(3) [ファンダバーク著ハワイの衣料品製造業]

ファンダバーク教授の本『ハワイの衣料品製造業の歴史』の翻訳をお届けしています。

この章「ハワイで製造される衣料品の種類」では、衣料品のタイプ別に語られており、
現在は「『メイド・イン・ハワイ』というレーベルの開発と承認」について
まとめた部分をご紹介しています。



「メイド・イン・ハワイ」というレーベルの開発と承認(3)

 1953年にジョン・ブロスナンがホノルル・スターブリトゥン紙に
ハワイの衣料品産業についての記事を書いたとき、次のような記述をした。

  ”この上なくハワイ的・・・ハワイの衣料品産業は、
  この魔法の言葉の上に、自らの基礎を築き、
  またプリント柄創作のインスピレーションを見つけてきたのであり、
  この言葉に衣料品産業の将来を賭けているのである。”

 ブロスナンがその記事で言及した、
終戦直後期の様子に関しては次のように述べている。

  ”服のデザインや職人の技能と共に、
  「メイド・イン・ハワイ」というレーベルが、買う人に、
  彼又は彼女が熱帯の雰囲気を小脇に抱えて歩いて家に帰るような感覚を与えることで、
  計り知れない影響力を持つのだということもまた人々に理解されている。”

  ”衣料品業界の、先見の明のあるメンバーたちは、
  このレーベルが強くて正しい切り札であることを知っているため、
  この威信を守るべく必死で働いてきたのである。” 』



本土の人にとって、ハワイの服は、
ハワイらしいデザイン(服の形やプリントの柄)や
職人の技術の高さも魅力だったでしょうが、それらと同じくらい、
「メイド・イン・ハワイ」というレーベルが醸し出す「南国っぽさ」も
魅力的に映った、ということが述べられています。

ハワイという、明るくてホンワカしている楽園のような土地で作られた服を着れば、
そのような雰囲気を身にまとえて、幸せになれるような気にさせたのでしょうか。
本当に「魔法のような言葉」ですね。




(次回に続く)

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