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ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(66)カメハメハ(コットン製)(前編) [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]

週末なので、いつもご紹介している翻訳はお休みして、
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。

テーマは、「カメハメハ(コットン製)」です。


本題に入る前に、前回の続報を少し。
前回(ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(65)
 ヴィンテージ・レインスプーナー)のブログで、
「レインスプーナーを代表する柄「ラハイナセーラー」はどうでしょう?
かなりたくさん出品されていますが、ほとんどが最近のもので、
1970年代の「初期型」のラハイナセーラーは見当たりませんでした。」
と述べたのですが、
書いたすぐ後に、乳首タグの初期型が出品されていました。

それがこちら ↓ です。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j682791902

厳密に言うと、織ネームがはっきり見えないため、
「乳首タグ」は確認できませんでしたが、
i-img1200x1107-1601713351wru6mz1112112.jpg
全体のデザインから、おそらく「乳首タグの初期型」だろうと判断しました。

特徴としては、「ボタンダウンではない」こと
(現行品や最近のものはボタンダウンが多いです)、
裾の左右に「スリットが入っている」こと(初期型に多く見られます)、
そして(実はこれは初めて見ましたが)
裾が「スクエアカット」なんですが、「わずかにラウンドしている」こと、
が挙げられます。

しかし、たとえレアだとしても、「50万円」!の出品価格は高すぎですよ!



さて、ここからは今回の「カメハメハ(コットン製)」の話に移ります。
かなり数が多いため、前編と後編の2回に分けてお届けします。

そもそもカメハメハ・ガーメント社は、1936年に創業した、
ハワイでも最も古いスポーツウェアメーカーの1つです。
(カハラも同年の創業で、公式HPなどでは「最古」と自称していますが、
 両社の創業した「月」が確認できていないため、
 筆者はどちらがより古いかについて判断を保留しています)

また1930、40、50年代頃までは、「ハワイ最大の服飾メーカー」だったと思います。

カメハメハと言えばサベージのメニュー柄が有名ですが、
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1940、50年代前半頃までは「緑字タグ」(筆者が勝手にこう呼んでいます)が
付いています。これ ↓ ですね。
whoozis-img582x600-1583127623dsivtk22200.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u339081070

ただ、非常にレアなため、ヤフオクでは「緑字タグ」
(レーヨンの抜染はほぼすべてが「緑字タグ」です)はほとんど見かけません。

そんなわけで、「赤字タグ」(これも勝手に呼んでます)のカメハメハを
探すことにしました。

「赤字タグ」は、はっきりとした証拠はありませんが、
筆者は、これまで見てきた経験から、
1950年代半ばから使われ始めたと考えています。
(終わりは、これも推測ですが、1960年代後半~末頃だと思います)

これ ↓ ですね。
カメハメハ 赤タグ.jpg

この赤字タグはほとんどがコットン製で、それほど人気は高くないため、
ヤフオクや古着屋さんでも比較的よく見つかりますし、
なにより価格が、緑字タグほど高額ではありません。
そのあたりがおすすめする理由です。


さっそく探してみましょう。
まずはこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t735696685

エンジのティキ像に、ハイビスカスやアンスリウムの花を組み合わせ、
さらに背景にタパを持ってくるあたりが、なかなか凝ったデザインです。
竹ボタンは、50年代の「赤字タグ」に多い特徴です。
(50年代末~60年代には、通称「古銭ボタン」が付くようになります)


そしてこちら。

i-img903x903-1596154027ydtjgx1626702.jpg

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e452940664

極楽鳥花が縦に連なったボーダー柄で、
少しわかりにくいですが、縦の線は「金プリント」になっています。
この「金プリント」は、1950年代後半に出てきてすぐにすたれてしまうのですが、
当時、リッチな感じを醸し出していたのだと想像します。
竹ボタンと共に、50年代製の特徴ですね。
黄色地に濃茶という地味な色の組み合わせも、50年代末頃に多く見られます。


さらにこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q375756238

これもボーダー柄(1950年代後半にはコットンのボーダー柄がよく見られます)で、
濃淡をつけたバナナの葉と、ハイビスカスの花が縦に連なっています
(背景の柄に濃淡をつける手法は、カメハメハに多いですね)。

同じ柄の色違いがこちら。

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https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f344767038

色が違うと、印象もかなり違いますね。


以上、今回は、「赤字タグのカメハメハ(コットン製)」の中で、
比較的古そうな「竹ボタン」のタイプをご紹介しました。

次回は、竹ボタン時代以降の「古銭ボタン」や「カメハメハ大王ボタン」のタイプを
ご紹介しようと思っています。

次回をお楽しみに。



(次回に続く)

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