ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ(54)ランド・オブ・アロハ [ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ]
今回は、諸般の事情により、翻訳はお休みし、
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
さて。
皆さんご存じの有名柄「ランド・オブ・アロハ」。
何度かご紹介しているこの柄の出品については、
以前もご紹介しました。
高額なのでなかなか落札されませんね。まだ出品されています。
ところが最近、こちら ↓ の「ランド・オブ・アロハ」が出品されています。
価格もこなれていますね。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s761623071
「抜染」の「ランド・オブ・アロハ」です。
このタイプは、通常よく見かける、
「壁縮緬」に「オーバープリント」された「ランド・オブ・アロハ」に比べて
実は珍しいと思います。
ヤフオクでも見た記憶がありません。
ちなみに、こちら↓ が以前から出品されている、壁縮緬の「ランド・オブ・アロハ」
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/138259091」
一般に、「ランド・オブ・アロハ」と言えば、この縮緬タイプが普通なので、
もしかしたら抜染タイプをご存じない方もいるかもしれませんね。
歴史的には、抜染タイプのほうが古く、
1949年にルイス・スポーツウェアという店で売られていたのが、
筆者が新聞広告で確認できた中では一番古かったです(価格は不明)。
また、1950年に、この抜染タイプに非常によく似た柄(細部が微妙に異なる)の、
縮緬タイプとコットンタイプが、チャイナ・ギフト・チェストという店で
売られているのを広告で確認しました。
(実はこのことは非常に重要な点です。つまり、
1)縮緬タイプに、抜染タイプとよく似た絵柄の、別バージョンがあること、
そして
2)コットンタイプも存在すること、
を示唆しているのです。
どちらのタイプも、筆者は、実物・写真ともにまだ見たことがありません。
もし出てきたら大スクープ!世紀の発見! となることでしょう)
さらに、1950年と51年に、この抜染タイプを着用している人の写真を、
雑誌と新聞で見つけました。
今回ヤフオクで見つけたのは「ハレハワイ」(文字だけの織ネーム)ですが、
「アロハシャツの真実」に掲載されている同じシャツは「クウイポ」です。
どちらも中国系ハワイアンが経営するメーカーで、詳細は省きますが、
歴史的にもかなり近い会社であったことが分かっています。
そしてもう一方の縮緬タイプ(一番有名な方=第2期ランド・オブ・アロハ)は、
「ハワイ ランド・オブ・アロハ」の文字は同様に入りますが、
柄としてはかなり違って見えます。
構成する要素(女性・紋章・果実等)は似ていますが、
その配置や、細部がやや違うのです。
またハレハワイの織ネームも、ヤシの木の絵が入ったタイプなのが違います。
絵刷りに「昭和31年8月15日」のスタンプが押されていた
(「アロハシャツの真実」参照)ところから推測して、
この縮緬タイプ(第2期ランド・オブ・アロハ)は1956年に発売されたと考えられます。
またハレハワイ以外には、「ハワイアナ」のものが存在することも分かっています。
ただ、第2期ランド・オブ・アロハの新聞広告は見つかっていないので、
いつ頃、どんな店で、いくらで売られていたかは、正確にはわかりません。
今回は、ヤフオクの出品物の話から、
「ランド・オブ・アロハ」の歴史について掘り下げてご紹介しました。
(さりげなく今回初めて書いた事実もいくつか含んでいます)
今度機会があれば、その新聞広告のイラストなども公開したいと思います。
それではまた。
(次回に続く)
「ヤフオクで見かけたヴィンテージアロハシャツ」をお届けします。
さて。
皆さんご存じの有名柄「ランド・オブ・アロハ」。
何度かご紹介しているこの柄の出品については、
以前もご紹介しました。
高額なのでなかなか落札されませんね。まだ出品されています。
ところが最近、こちら ↓ の「ランド・オブ・アロハ」が出品されています。
価格もこなれていますね。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s761623071
「抜染」の「ランド・オブ・アロハ」です。
このタイプは、通常よく見かける、
「壁縮緬」に「オーバープリント」された「ランド・オブ・アロハ」に比べて
実は珍しいと思います。
ヤフオクでも見た記憶がありません。
ちなみに、こちら↓ が以前から出品されている、壁縮緬の「ランド・オブ・アロハ」
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/138259091」
一般に、「ランド・オブ・アロハ」と言えば、この縮緬タイプが普通なので、
もしかしたら抜染タイプをご存じない方もいるかもしれませんね。
歴史的には、抜染タイプのほうが古く、
1949年にルイス・スポーツウェアという店で売られていたのが、
筆者が新聞広告で確認できた中では一番古かったです(価格は不明)。
また、1950年に、この抜染タイプに非常によく似た柄(細部が微妙に異なる)の、
縮緬タイプとコットンタイプが、チャイナ・ギフト・チェストという店で
売られているのを広告で確認しました。
(実はこのことは非常に重要な点です。つまり、
1)縮緬タイプに、抜染タイプとよく似た絵柄の、別バージョンがあること、
そして
2)コットンタイプも存在すること、
を示唆しているのです。
どちらのタイプも、筆者は、実物・写真ともにまだ見たことがありません。
もし出てきたら大スクープ!世紀の発見! となることでしょう)
さらに、1950年と51年に、この抜染タイプを着用している人の写真を、
雑誌と新聞で見つけました。
今回ヤフオクで見つけたのは「ハレハワイ」(文字だけの織ネーム)ですが、
「アロハシャツの真実」に掲載されている同じシャツは「クウイポ」です。
どちらも中国系ハワイアンが経営するメーカーで、詳細は省きますが、
歴史的にもかなり近い会社であったことが分かっています。
そしてもう一方の縮緬タイプ(一番有名な方=第2期ランド・オブ・アロハ)は、
「ハワイ ランド・オブ・アロハ」の文字は同様に入りますが、
柄としてはかなり違って見えます。
構成する要素(女性・紋章・果実等)は似ていますが、
その配置や、細部がやや違うのです。
またハレハワイの織ネームも、ヤシの木の絵が入ったタイプなのが違います。
絵刷りに「昭和31年8月15日」のスタンプが押されていた
(「アロハシャツの真実」参照)ところから推測して、
この縮緬タイプ(第2期ランド・オブ・アロハ)は1956年に発売されたと考えられます。
またハレハワイ以外には、「ハワイアナ」のものが存在することも分かっています。
ただ、第2期ランド・オブ・アロハの新聞広告は見つかっていないので、
いつ頃、どんな店で、いくらで売られていたかは、正確にはわかりません。
今回は、ヤフオクの出品物の話から、
「ランド・オブ・アロハ」の歴史について掘り下げてご紹介しました。
(さりげなく今回初めて書いた事実もいくつか含んでいます)
今度機会があれば、その新聞広告のイラストなども公開したいと思います。
それではまた。
(次回に続く)
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