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1970年代の指宿いわさき観光ホテルのアロハシャツ [コレクション紹介]

前回は、常磐ハワイアンセンターのビンテージアロハをご紹介しましたが、
日本のホテルつながりで、もう1枚紹介したいと思います。
それが、↓こちら。
ibusukiiwasaki kankohotel1-A.jpg
(筆者コレクションより)

「指宿いわさき観光ホテル」のアロハシャツです。
やや厚手のコットン素材で、白地にブルーの柄がさわやかです。
このシャツの製造年代は、筆者の推測では「1970年代」といったところでしょうか。
これも、もし当時のことをご存知の方がいらっしゃいましたら、
ぜひお知らせください。

常磐ハワイアンセンターのアロハのように、
織りネームだけ付け替える(生地は市販のものを使用する)というのは
よくありそうですが、
こちらのアロハは、プリント自体がオリジナルなのが貴重です。
指宿名物の「蒸し風呂」などの風物がしっかり描かれており、
本場ハワイの「チャップスイ柄」(観光客のお土産品を想定して作られた、
観光地や地元文化満載の柄)のアロハシャツのようで、高得点です。

ちなみに、↓こちらが、ハワイのチャップスイ柄の例です。
アロハタワーやカメハメハ大王像、レイ売りおばちゃんなどが描かれています。
アンドレード マトソンライン.jpg
(ザ・ハナシャツコーさんのHPより引用)

日本のチャップスイ柄は、ありそうで、なかなかありません。
筆者はほかの観光地のアロハで見たことがありません。
(伊東の「ハトヤ」あたりが作っていてもよさそうなものですが、
 見たことがありませんね。最近のものなら「ホテル聚楽」のアロハというのがあり、
 筆者も所有していますが、ビンテージアロハはなさそうです)

そして、注目すべき点がもう1つ。
このシャツの織りネームが↓こちら。
ibusukiiwasaki kankohotel1-B.jpg

「ブドウ・ムームー」ブランドです。

そうです。VANのアロハのところで紹介しましたが、
そのプリント生地と同じものを使ったアロハに付けられていたのが、
この「ブドウ」ブランドの織りネームでした。
i-img1200x900-1558503715esswdw1792798.jpg

そしてそれは、「ダイワボウ」が作った生地ではないかという推測を述べました。
ダイワボウは当時の日本国内で、(リゾートやタウン用の)コットンアロハを
かなり手広く手掛けていたのではないでしょうか。

また、手元に写真がありませんが、
指宿いわさき観光ホテルには、似ているけれどよく見ると少しモチーフが異なる、
別の柄のアロハシャツも存在しています(かつて見たことがあります)。
おそるべし、指宿いわさき観光ホテル。

ところで指宿市は「指宿市役所をはじめ、観光施設やホテル、銀行などで
アロハシャツを制服として着用」したり、
『いぶすきフラフェスティバル』を開催したりと、
かなりハワイを意識して観光アピールしている街のようなので、
オリジナルの、かっこいいアロハシャツをぜひ作って広めていただきたいですね。
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